3月27日に開かれたアカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスさんがプレゼンターを平手打ちした問題をめぐり、スミスさんは新たな声明を発表。主催する映画芸術科学アカデミーから退会する意向を明らかにした。
ニューヨーク・タイムズなどによると、アカデミーのデビッド・ルービン会長は声明を公表し、スミスさんの退会の申し出を受理したという。
アカデミーの理事会は、スミスさんに対する懲戒処分の手続きを開始している。
スミスさんは声明で、「自分の行動に対するあらゆる結果を全て受け入れるつもりです。第94回アカデミー賞授賞式での私の行動は、衝撃的であり、痛みをもたらし、許しがたいものでした」とつづった。
続けて、「私が傷つけた人々のリストは長く、クリスや彼の家族、多くの友人や大切な人々、出席者の皆様、そして世界中の視聴者を含みます。私はアカデミーの信頼を裏切りました。他の候補者や受賞者の方々の素晴らしい業績を称え、祝福される機会を奪ってしまいました。私の胸は張り裂けそうです」と謝罪した。
アカデミー賞自体ではなく、スミスさんの平手打ち行為に世界中からより多くの注目が寄せられてしまった今回の授賞式。
スミスさんは「功績が注目されるべき人々に焦点を戻し、アカデミーが映画における創造性と芸術性をサポートする素晴らしい業務に戻れるようにしたい」とし、アカデミーの会員を辞退した上で「理事会が適切と考える更なる(処分の)結果を受け入れるつもりです」と説明した。
声明の末尾で「変化には時間が必要です」と記し、「二度と暴力が理性に勝ることのないよう、努めることを約束します」と締め括った。
授賞式で何があったのか?
プレゼンターでコメディアンのクリス・ロックさんが、脱毛症を公表しているスミスさんの妻ジェイダ・ピンスケット・スミスさんの髪型を揶揄する発言をした。
これに腹を立てたスミスさんは壇上に上がり、ロックの頬を平手打ちした。その後もスミスさんは放送禁止用語を使いながら、「妻の名前を口にするな」などとロックさんを強く非難した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ウィル・スミスさんがアカデミー退会。「あらゆる結果を受け入れる」と声明