ウクライナの首都の地名表記をキエフからキーウに変更することを、外務省は3月31日に発表した。
これまで、ロシア語の発音を元にした「キエフ」が使われていたが、現地の公用語であるウクライナ語の発音を元にした「キーウ」の表記に変更される。
首都以外の表記についても、ウクライナ語による読み方に基づく表記に変更するという。
■「ウクライナとの一層の連帯を示すため」と外務省
自民党内では佐藤正久外交会長らから、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの連帯を示すため、ロシア語に基づく「キエフ」ではなく、ウクライナ語に沿った「キーウ」を用いるよう求める意見が出ていた。
これを受けて、外務省がウクライナ政府の意向も聞き取りながら、政府としての対応を検討した結果、各省庁が作成する資料などで、「キーウ」に表記を改めることになった。
外務省も今回の発表の中で、変更理由を「ウクライナとの一層の連帯を示すため」と書いている。
<ロシアによる侵略を受け、日本政府としてウクライナ支援及びウクライナとの一層の連帯を示すための行動について幅広く検討を行ってきたところですが、ウクライナの首都の呼称をロシア語からウクライナ語に変更してはどうかとの指摘が各方面から寄せられました。これを踏まえ、適切な呼称についてウクライナ政府の意向について照会を行っていたところ、今般、ウクライナ側から回答が得られたことから、ウクライナの首都の呼称をロシア語による読み方に基づく「キエフ」からウクライナ語による読み方に基づく「キーウ」に変更することとしました>
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「キーウ」への表記変更を正式発表。日本政府「ウクライナとの一層の連帯を示すため」