ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し、アメリカとカナダの一部の酒屋では、ロシア産のアルコール販売を停止する動きが始まっている。
ニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事は2月26日、ニューハンプシャー州が運営する免税の酒屋に対し、「ロシアで生産されたアルコールとロシアのブランドのアルコール」を店頭から排除するよう、行政命令を下した。
スヌヌ知事はTwitterで命令内容と共に、「ニューハンプシャー州は、自由のために戦うウクライナの人々と共にある」とウクライナを支持するメッセージを加えた。
This morning I signed an Executive Order instructing @nhliquorwine outlets to begin removing Russian-made and Russian-branded spirits from our liquor and wine outlets until further notice.
New Hampshire stands with the people of Ukraine in their fight for freedom. 🇺🇦
— Chris Sununu (@GovChrisSununu) February 26, 2022
オハイオ州では27日、マイク・デワイン知事が州の商務省に、州内でのロシアンスタンダード・ウォッカの購入と販売を停止するよう命じた。デワイン知事によると、ロシアンスタンダードは、オハイオ州で販売されているウォッカの中で、唯一のロシア保有の蒸留所だという。
他州でも、同様の措置を要求する議員の声が上がっている。
カナダでは、オンタリオ州政府が州のアルコール管理委員会に、州内679の店舗から全てのロシア製品を排除するよう命じた、とロイター通信は報じた。また、ニューファンドランド・ラブラドール州のアルコールの輸入・販売・流通を行うニューファンドランド・ラブラドール・リカー・コーポレーションは、「ロシア原産の商品を店頭から排除する決断をした」と発表した。
📢 The Newfoundland and Labrador Liquor Corporation, along with other Liquor jurisdictions throughout Canada, has made the decision to remove products of Russian origin from its shelves. These include Russian Standard Vodka and Russian Standard Platinum Vodka.
— NLC Liquor Store (@nlliquor) February 25, 2022
一部の個人経営酒屋でも、ロシア製品の販売を停止する動きがある。カンザス州にある酒屋のオーナーはThe Hill紙に、ロシアのウォッカを店頭から排除することは「小さな制裁措置」だと考えていると話した。
ハフポストUS版の記事を、翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ロシアのウォッカを店頭から排除 アメリカとカナダの一部の酒屋で「制裁措置」