ロシア軍がウクライナに侵攻して激しい戦闘が続いた2月26日夜、東京スカイツリーが「青と黄色」のウクライナ国旗をイメージした姿にライトアップされたという報告がSNS上で相次いだ。
在日ウクライナ大使館の公式Twitterも27日、「スカイツリーがウクライナカラーになりました!」と写真付きで歓喜の投稿をしたが、このライトアップはスカイツリーが通常行っているもので、ウクライナ国旗とは無関係だった。
■エンパイアステートビルやエッフェル塔がウクライナカラーに染まる中で、スカイツリーも?
プーチン大統領が率いるロシアは、2月24日から隣国ウクライナへの軍事侵攻を開始。全土で激しい戦闘が繰り広げられている。そうした中で、ニューヨークのエンパイアステートビルやパリのエッフェル塔、台北の超高層ビル「台北101」などがウクライナ国旗をイメージした青と黄色にライトアップ。ウクライナの連帯を示している。
日本でも26日夜に、「スカイツリーが青と黄色にライトアップされている」「日本のスカイツリーもウクライナの国旗の色に染まりました」という報告がSNS上で続いた。
翌日には在日ウクライナ大使館が「スカイツリーがウクライナカラーになりました!」と写真付きで投稿。「ウクライナを支持しよう」と呼びかけた。
スカイツリーがウクライナカラーになりました!🇺🇦#StandForUkraine#StandWithUkraineNOWpic.twitter.com/mooqZI7mgH
— 在日ウクライナ大使館 (@UKRinJPN) February 27, 2022
しかしハフポスト日本版が調べたところ、この日、スカイツリーが青と黄色にライトアップされたのは「偶然の一致」だった。東京スカイツリータウン広報事務局は取材に、以下のようにコメントした。
「26日夜に青と黄色にライトアップされたのは、3日ごとにローテーションで回しているカラーリングの一つ『粋(いき)』です。ウクライナ情勢とは関係ありません」
プレスリリースによると「粋」は、隅田川の水をモチーフとした青い光と、力強さ・心柱を中心とした光が特徴だ。東京スカイツリーでは今のところ、ウクライナ情勢に合わせたライトアップをする予定はないという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「東京スカイツリーがウクライナカラー」と大使館が投稿 ⇒ 偶然の一致だった