ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は現地時間の2月25日、首都キエフで政権幹部と撮影した自撮り動画を公開した。
ロシア軍が首都キエフの周辺に迫っていると伝えられるなか、防衛に向けた意思を改めて示した形だ。
ゼレンスキー大統領がフェイスブックに投稿したのは30秒あまりの動画。AFP通信によると、首都キエフの大統領府前で撮影されたもので、首相や参謀長ら政権幹部と並び立ち、一人一人について「ここにいる」と示している。
ゼレンスキー大統領は「軍も市民もいる。私たちは国の独立を守るためにここにいるんだ」と静かな口調で語り、「防御する者に栄光あれ。ウクライナに栄光あれ。英雄たちに栄光あれ」と締めくくった。
複数の報道によると、ロシア軍は首都キエフ周辺に迫っているとみられる。ゼレンスキー大統領は26日夜にもキエフに「急襲を試みるだろう」と話している。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ロシアメディアはゼレンスキー大統領が「キエフから逃亡した」という噂を流していたという。大統領は動画に添えたコメントで「私たちはここにいる。ウクライナを守る」と宣言している。
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ウクライナ大統領が「自撮り」を投稿した悲壮な理由。「逃亡した」うわさ流されるも…首都キエフに残る決意