茶色く日焼けした紙を剥くと、新品のようにきれいな本が顔を出す–。
栃木県栃木市にある古本屋「吉本書店」さん( @yoshimotoshoten )が、3枚の写真とともに、 「古本屋なら誰でも知っているけど、グラシン紙は本当に偉い。身を挺して本を守ってくれる。こんな真っ黒焦げの岩波文庫もグラシン紙を剥くとホントきれいです」と投稿したツイートが、話題になっています。
劇的ビフォーアフター
ツイートでは、茶色く日焼けした本2冊の写真を投稿。
本に巻かれていた紙を剥くと…
新品同様のきれいな本がお目見えしました!!
比較すると…
なんということでしょう…!!
日焼けしていた本が、まるで新品のように生まれ変わりました!!!
紙の正体は?
古本屋なら誰でも知っているけど、グラシン紙は本当に偉い。身を挺して本を守ってくれる。こんな真っ黒焦げの岩波文庫もグラシン紙を剥くとホントきれいです。 pic.twitter.com/r8XFjMu8Tr
— 古本の吉本書店 (@yoshimotoshoten) January 25, 2022
吉本書店の店主によると、本に巻かれていた紙は、「グラシン紙」と呼ばれるもの。書籍の日焼け防止カバーのほか、紙風船やケーキの型紙などに使われているようです。
店主によると、昔は岩波文庫の本は(紙風船などに使われている)グラシン紙がカバーになっていたといいます。グラシン紙は日光や紫外線、ほこりや湿気にとても強いため、初版本などの貴重な書籍にグラシン紙をかけて保存している書店も少なくないそうです。
ツイートに反響が広がっていることについて、店主は「世代間のギャップを感じ、驚いています。グラシン紙は市販の本のカバーになっていた時代もあったほか、本屋や図書館の職員は多くの人が知っている身近なものであるため、こんなに話題になるとは思っていませんでした」と話します。
本をきれいに保存する方法、聞いてみた
古本屋などが使う、グラシン紙のカバー。私たちも応用して、本をきれいに保存することはできるのでしょうか。
店主は「グラシン紙を本の大きさに切り、カバーとして使うだけで、本の劣化はかなり防げると思います。
もっと、より良い状態で保存したい場合は、本にグラシン紙を巻き、ダンボール箱などの光を通しにくい箱に入れておくと、新品のような状態で100年間は保存できると思います」と教えてくれました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
【衝撃】古本屋の「本を100年間、劣化させずに保存する方法」がすごすぎる…。ヒントは紙風船の材料だった