当院では2022年1月11日以降、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCR検査陽性者が急増し、オミクロン株の流行を実感している旨、前回のコラム(症状別・気管支喘息に使う漢方薬の選び方)で少し触れました。ここ1週間での知見をまとめましたので、読者の先生方のご参考になればと思い、急きょ担当編集者の方に無理を言って記事にしていただきました。
経口抗ウイルス薬が特別に承認されたとはいえ、オミクロン株への効果が限定的な可能性があり、加えて小児や妊婦さん、授乳中の方には使用できません。急激な感染拡大が見られる今、発症早期からすぐに(PCR結果を待つことなく)開始できる漢方薬は、有用性がますます高まっていると私は考えています。
当院では約2年にわたって発熱外来を実施しており、多数の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者さんを診察してきました。これまでの経験から、デルタ株までとオミクロン株とでは、漢方薬治療の感受性が大きく異なることを、この1週間の経験で明確に実感しています。
あくまでも一開業医の少数のデータではありますが、柴葛解肌湯(さいかつげきとう)、すなわち葛根湯(かっこんとう)と小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうききょうせっこう)の併用によって、約85%の症例で投与後24時間以内に解熱し、症状が軽快しました。
これから数週間は続くであろう大波を乗り切るためにも、新型コロナを疑いながら解熱鎮痛薬のみを処方するのではなく、ぜひ漢方薬による治療も検討していただければと考え、当院でのデータを共有いたします。
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