テニスの全豪オープンは1月20日、男子シングルスの2回戦があり、日本のダニエル太郎選手(世界ランク120位)が元世界ランク1位のアンディ・マリー選手(イギリス、現在の世界ランクは113位)にストレート(6-4、6-4、6-4)勝ちした。
予選から勝ち上がってきたダニエル選手が、4大大会で3度の優勝を果たしたマリー選手を打ち破った「番狂わせ」。海外メディアも大きく取り上げた。
イギリスのガーディアン紙は、ダニエル選手について「粘り強いカウンターパンチャー」と紹介。試合の最初からベースラインの後ろで落ち着いてプレーし、「長いラリーでは、彼のバックハンドが大きな効果を発揮した」と称賛した。
臀部の手術を経て、3年ぶりに全豪オープンに戻ってきたというマリー選手についても詳しく記し、「とても、とても落胆している」と記者会見で語ったと伝えた。
快挙を成し遂げたダニエル選手は、自身のTwitterで「3回戦進出!とても良いプレーができて長い間押し続けれました。今日は日本人の観客も多く応援現地でもテレビでもありがとうございました!また土曜日よろしくお願いします」と意気込みをつづった。
全豪オープンの公式Twitterは「One to remember(これは忘れられない)」とのコメントをつけて、ダニエル選手が華麗なバックハンドボレーで勝利を決め、控えめに喜ぶ姿を動画で伝えた。
ダニエル選手は3回戦で、第11シードのヤニク・シナー選手(現在の世界ランクは10位)と対戦する。
快挙を成し遂げたダニエル選手は、どんな人なのか。
所属先のエイブルが紹介しているプロフィールによると、1993年にニューヨークで生まれた。現在28歳。
5歳の時に埼玉県加須市でテニスを始めた。14歳で家族とともにスペインに引っ越し、トップ選手とともにトレーニングを経験。「選手層が厚い」とされるスペインで、厳しい競争に打ち勝ってきた。
アメリカで生まれ、日本とスペインで育ったダニエル選手。エイブルによると、ダニエル選手は日本語、英語、スペイン語はネイティブレベルだという。その魅力として、物怖じしないアグレッシブさや明るく陽気なキャラクターについても触れている。
ダニエル選手は、2018年にBNPパリバ・オープンでも、男子シングルス2回戦でノバク・ジョコビッチ選手に勝利する「番狂わせ」を起こした。同じ年のイスタンブール・オープンで優勝し、ATPツアーで初優勝をおさめた。2021年の東京オリンピックにも出場した。
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ダニエル太郎選手、どんな人?元世界ランク1位のマリー選手に勝利。過去にも「番狂わせ」