大規模な噴火の影響で津波が押し寄せ、街が浸水する様子が報じられた南太平洋のトンガ。
国連衛星センター(UNOSAT)は日本時間の1月17日、トンガで15日に噴火した海底火山の噴火前後の衛星写真を公開した。それを見ると、陸地がほぼ全て消滅していて、威力の凄まじさを伝えている。
当時の状況が徐々に分かりつつある、トンガ近くの大規模な火山の噴火。被害による影響は自然の恐ろしさを物語っている。
国連衛星センターによると、海底火山の海域には海面上に285ヘクタールの陸地があったが、日本時間の17日午前6時53分に撮影された写真では、陸地がほぼ全て消滅しているという。
日本時間の1月9日に撮影された航空写真には火山を含めて陸地が映っていたが、噴火後の17日に撮影された写真ではその陸地が丸ごと無くなり、その部分には海と雲が映っている。
陸地だった部分はオレンジ色の点線で表示され、火山があった場所も海となっている。
トンガにあるファファ諸島も大規模噴火の影響で見違えた姿になってしまった。
元々は青々とした緑が豊かだった土地には火山灰らしきものが覆い被さり、一面の灰色に。周辺の海の色にも、明らかな変化が見て取れる。
また、火山から約65キロほど南に位置する首都ヌクアロファの空港では滑走路の周辺に浸水の痕跡が見られると指摘。
2020年11月に撮影された航空写真では滑走路がくっきりと映っているのに対し、1月17日に撮影された画像では滑走路上の白線も見えないような状態になっている。
火山の大規模な噴火により発生した津波の影響とみられている。
ウェザーニュースによると、日本時間17日の午前9時前から10時過ぎにかけて、日本全国では一時的な気圧変化がみられた。
この気圧変化は、トンガの火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火した時の衝撃波「空振」によるものとされていて、地球を1周して再び到達した可能性があると報じていて、影響の大きさを伝えている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
トンガ噴火の衝撃で島の陸地が無くなる。緑の楽園が一面の灰色になった姿が衝撃的【航空写真集】