12月の貿易赤字を一時的な現象と断じるのはやや早計かもしれない。
韓国の貿易に関する交易条件(輸出物価指数/輸入物価指数×100)の悪化傾向が見えるからだ。
つまり、韓国の輸出製品の競争力に陰りの兆候が見られるということだ。
韓国銀行が公表する金融収支の推移を確認すると、昨年6月から10月までの証券投資はマイナスに転落した。
その背景の一つに、輸出製品の競争力低下によって経済成長率の減速を懸念する投資家の増えていることも想定される。
また、足許では感染再拡大によって主要国経済の減速懸念が高まっている。
輸出主導で成長を実現してきた韓国経済の先行きに不安が高まる可能性もある。
(後略)
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