私たちは、ほとんど常識として、健康な体をつくるためには一日3食しっかり食べなければならないと教わってきましたが、実は、「一日3回の食事」は、内蔵を休ませず、体にダメージを与えていたのです。
「一日3食」を続けていると、胃腸が疲れて、消化機能が衰えると、体にさまざまな不調が現れます。
消化機能が衰えると、まず、食事から十分な栄養分を摂ることができなくなります。一日3食きちんと食べているにもかかわらず、エネルギー不足になってしまうのです。そうすると、疲れやすくなったり、体がだるくなったり、肌や髪のコンディションが悪くなったりします。
このように、一日3食の食生活、そして食べすぎは、体に大小さまざまな悪影響を与えます。どうすれば、これを防ぐことができるのでしょうか。それは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作ること」です。
空腹の時間を作ると、まず、内蔵がしっかりと休むことができます。最後にものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになります。
そして、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働き始めます。細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられることをオートファジーといい、細胞が飢餓状態や低酸素状態になると活発化すると言われています。オートファジーによって、古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を遠ざけ、老化の進行を遅らせることもできるのです。
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