皇后雅子さまが12月9日、58歳の誕生日を迎えた。
皇后さまは誕生日にあたって感想を公表し、「今年も誕生日を無事に迎えることができましたことを有り難く思います」と感謝の思いをつづった。
20歳の誕生日を迎えた長女愛子さまについても触れ、「あの幼かった愛子がもう成年かと思いますと、信じられないような気持ちもいたします」「これからも様々な経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております」と思いを寄せた。
一方、皇后さまは2004年に適応障害であると公表し、治療を続けている。
この日に合わせ、医師団も見解を公表。皇后さまの体調について、「依然として御快復の途上にあり、御体調には波がおありです」と明かし、「大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらく残られることもあります。特に本年は皇居への御移転があり、御生活の環境が一変した年でもありました。十分に時間を取られて新たな生活に馴染んでいっていただきたく思います」とも言及した。
その上で、「これまで同様、周囲の方々の理解と支援をお受けになりながら御治療を続けていただくことが大切ですので,引き続き温かくお見守りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます」とつづった。
適応障害とは?
皇后さまが治療を続けている適応障害とはどのようなものなのか。
世界保健機構(WHO)の診断ガイドライン「ICD-10」では、適応障害について「ストレスを要因として引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義している。
また、知恵蔵によると、要因となるストレスについて「職場の人間関係、夫婦間の葛藤を始め、親の離婚、子供の自立、失恋、身体疾患など」をあげており、一時的なものから持続的なものまで幅広いという。
具体的な症状については「抑うつ気分、絶望感、涙もろさが見られたり、不安感につきまとわれ、物事に過敏になったり、心配が高じたりする。仕事や学業に困難が生じ、欠勤や不登校となる場合もある」としている。子供ではケンカや破壊行動、大人でも無謀運転に繋がることもあるという。
アメリカ精神医学会の診断基準「DSM-5」では、「ストレス要因が生じてから3カ月以内に発生し、ストレス要因が解消された後は6カ月以上は持続しない」と書かれている。
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皇后雅子さまが治療中の「適応障害」、誕生日に合わせ医師団が見解を公表。「御快復の途上にある」