自分の子どもたちは、社会に出たら自分と同じように扱われない――。サンドラ・ブロックはそのことを心にとめながら、子育てをしているという。
ブロックの2人の子ども、11歳のルイと9歳のライラはともに黒人で、養子縁組で家族になった。
ブロックは12月1日に放送されたトーク番組「レッド・テーブル・トーク」で、子育てを通して学んだことや、常に感じている不安について語った。
ブロックは人種差別や不平等が根強い社会で、子どもたちがどう扱われるかを常に不安に感じていて、子どもたちを守るために、現実を伝えるようにしているという。
そして、息子のルイが6歳の時にパーカーのフードをかぶった時に、慌てて止めるように伝えたエピソードについて振り返った。
「彼がフードを頭にかぶせた途端、私は思わず『あーー』と叫びました。そしてなぜフードをかぶらない方がいいのか説明しました」
ブロックがフードをかぶらないように伝えたのは、大人になった時に命を脅かしかねないからだ。
アメリカでは2012年に、17歳の黒人男性トレイボン・マーティンが、白人の自警団員ジョージ・ジマーマンに射殺された。この時ジマーマンは、マーティンがパーカーのフードをかぶっていて怪しかったと供述した。
ブロックは別の番組でもこのエピソードを語っており、ルイには白人の男の子とは違う扱いを受けるかもしれないからフードを被らない方がいいと伝えた、と述べている。
「私は子どもたちには、すべてを伝えるようにしています。子どもたちを怖がらせることになるかもしれないけれど、それが親としての私の仕事ですから。家の中は安全だけれど、外の世界は違うということを教えます」
「肌の色が違うという理由だけで、大切な息子が成長して大人になったら、他人から私とは違う扱われ方をする。そのことを考えると、心が張り裂けそうで、怒りを感じます」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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