『FF』シリーズの生みの親――ミストウォーカー・坂口博信さんからのコメント全文
『FFXIV』に出会い
ひたすら懐かしいキャラとの出会い。チョコボが登場することは把握していたが、でぶチョコボやレガリアなどの行き交うマウントに始まり、天野さん(>>1)デザインのモンスターたちと遭遇したときは、本当に驚き、懐かしみ、初めて訪れた中高生時代の同窓会のような気持ちになった。ドット絵だったゴブリンたちが見事に天野色をまとったCGになっているではないか。モンスターのHPを削りながら、でもそれが抱きしめて頬ずりする行為であるかような気持ちになった。
ミラプリ
MMOにおいて外観は非常に重要である。身につけている武器防具の強度をひけらかす手段でもあるからだ。それをミラプリ(>>2)という手法を用いて「おしゃれ」優先にもっていったのは素晴らしいと思った。性能重視のものと見た目のものの両方へのアプローチを満たしてくれる。レベルがある程度上がった頃、光る武器をマーケットで手に入れてミラプリした。そしてクリタワ(>>3)で手に入れた『FFI』の天野パッケージな鎧で身を包んだ。見た目はとても大事。そして、「2周で全部そろうというのは奇跡ですよ!」とまっつー(>>4)含め皆さんに祝福の言葉をいただいた。
風景
とにかく美しい。たとえば、『漆黒のヴィランズ』スタート地点の桃紫色の森では一歩も動けなかった。美しさに震撼しつつスクショ(スクリーンショット)を撮り続けた。なにか一歩踏み出してしまうことがもったいないと思った。自然地形の雄大さはもとより、この世界のために独自にデザインされたものたちが優秀だ。デザイナーさんは最高の仕事をしている。最近だとイル・メグ(>>5)。その妖精空間では、マウントさえも世界に同化して、朧気な霊気につつまれたものに見えた。綿毛のタンポポに花をつけたような電飾など、そのオリジナリティーとセンスに脱帽である。またダンジョンのグラフィクス的な仕掛けも凄い。背景CGだけではなく、驚きを与えるようなアトラクション的ギミックも満載である。とある戦場などでは、遠くで飛び交う砲弾や落下するパラシュートとギミックが相まって、スクショが大好きな自分は、あたかも戦場カメラマンになったかのようであった。
システム
8年ほどの年月をかけたものということだが、その制作時間が故というだけでなく、スタッフたちの良い意味での執着心を感じさせる、非常に複雑で多岐にわたるものだった。システムの広がりと奥深さが、いまだハッキリとは見えてこない。もちろんまだプレイしはじめて1ヶ月ほどであるから、それはあたりまえなのだが、でも職業柄、感覚的にシステムのかたちを把握できる自分でもあるはずなのだ。でも、まだまだ深い。深いから入り込みたくなる。もっともっといこうよ。きっとさらに30年くらいしたら、この『FFXIV』世界は映画『マトリックス』みたいになってるよ。絶対的な仮想空間にきっと昇華している。
『FF』のテーマパーク
昨今、ゲームを扱ったテーマパーク内のエリアができつつあり、横目で見ながらちょっと羨ましいなーと思っていた。そんな中、この『FFXIV』世界に入り込んだ。そこは『FF』テーマパークだった。天野キャラと出会い、チョコボにのって大空を飛び、この世界を訪れるプレイヤーたちとともに冒険し戦う。素晴らしい。これぞ真のゲーム・テーマパークである。『FF』はすでに最上のものを手に入れていたのだ。羨ましがる必要なんて、これっぽっちもなかったのだ。この世界をつくりだしたスタッフ、その8年間の誠意ある努力、満ち溢れた才能に本当に感謝したい。これはすごい世界ですよ。すごいテーマパークですよ。『FF』がびっちり詰まっている。「最後の幻想」は、仮想空間で「最高の実在」となったのだ。
ファミ通っぽいポエムだな
初っ端ゴブリンがどうこう言ってるが14のゴブリンは11のパクリで、過去に天野の描いてきたデザインの物はとはまったく異なる
またどこかで11のゴブリンを描いていたとしてもあれは11のデザインであって14のオリジナルでは無い
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/ghard/1638471201/
オリジナルサイトで読む : まちまちゲーム速報
坂口「FF14は『FF』がびっちり詰まっている。「最後の幻想」は、仮想空間で「最高の実在」となった」