これまで代表を務めてきた枝野幸男氏の後任を誰にするのか。11月19日に告示される立憲民主党の代表選をめぐり、党内最大のグループ「サンクチュアリ」の動向に注目が集まっている。
朝日新聞2021年11月6日朝刊によると、サンクチュアリは旧社会党書記長などを歴任した赤松広隆氏が率いてきた党内最大グループ。10月の衆院選で赤松氏が政界を引退したため、近藤昭一氏が会長を務めている。支持団体・連合の組織内候補が多く所属し、党員票にも一定の影響力があるという。毎日新聞によると、11月5日には枝野氏の新規入会と顧問就任を決めた。
もともとは旧民主党内の勉強会で、週刊朝日2012年10月12日号によると、1996年に落選した旧社会党議員の「止まり木」として結成された。「野鳥の聖域」を意味するバードサンクチュアリから命名したものとみられる。
サンクチュアリは、旧立憲民主党の立ち上げ時からのメンバーが大半を占めている。国会議員27人が所属しており、代表選の立候補に必要な推薦人20人を単独で確保できる。
時事ドットコムによると、代表選出馬に意欲を示している小川淳也氏(50)もサンクチュアリのメンバーだが、グループの支持取り付けには至っていない。グループ内では、女性候補擁立を求める声も出ているという。
共同通信によると、サンクチュアリは11月15日に役員会を国会内で開き、代表選をめぐる対応を協議した。女性候補の擁立論が根強く、西村智奈美氏(54)を軸に検討を進めているが、結論は出なかった。
西村氏は、菅直人元首相が会長を務める「国のかたち研究会」(16人)に参加しており、このグループも旧立憲民主党の結党時のメンバーが多い。
一方で旧国民民主党の出身者を中心とした党内グループ「新政権研究会」(約20人)からは、泉健太氏(47)が16日に立候補を表明した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
サンクチュアリとは? 立憲民主党の最大グループの動きが代表選の焦点に