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コロナ禍で日本が欧米のように医療崩壊しなかったのは靴を脱ぐ「畳の文化」で感染を下げたからだという指摘がある。しかしこれには専門家は懐疑的だ。
「ニュージーランドや台湾のような西洋・中華圏の土足の国では日本よりはるかにゼロコロナに近い状況を実現しています。日本スゴイという内向きな「愛国ポルノ」に陥ることはむしろ危険な兆候です。戦時中の日本はファクトを無視した鎖国的自慰感情と排外主義に明け暮れて世界を敵に回して悲惨な敗戦をしてちまった。その過去から何も学んでないのです」（文化人類学研究者）
もっと言うと、このことが日本人の問題点だという。
「欧米人が最初マスク着用にためらいがあったのは、それこそ日本人になぞらえればそれが「畳の上を土足で歩くような行為」だったからです。ところが命には代えられないので定着した。では日本人で、畳に土足で上がれる人はいるのでしょうか？」（同前）
コロナが起きる前から平成元年の消費税導入以来のデフレ、バブル崩壊。日本は諸外国に類を見ない長期低迷の果てに、衰退国家になりつつある。GDPでは中国に抜かれるなど、欧米先進国には周回遅れ、発展途上国には抜かれ、「ガラパゴス化」によって国際社会の目まぐるしい進歩に適応できずにいる。その原因がすべて、土足タブーに帰結するという。
「堅苦しい政治の話に限りません。なぜ洋楽がカッコいいかを考えてみてください。ビートルズの時代以来ずっと、常識に逆らい新しい表現をするアーティストが大勢いた。海外の人気ロックバンドが聖書を燃やしたり、マリア像を破壊したりする表現は、日本で言えば畳を土足で踏むことです。海外でそれをやって怒るのは経験なクリスチャンや保守層だけですが、日本ではリベラルな人ですら畳を靴でなど踏めないのです。かくして日本ではスティーブ・ジョブズのような起業家が現れず、古い常識に縛られずに未来を築くべく若い世代はリクルートスーツを着て大企業を目指すのです」（同前）
どこの国にも伝統的な保守的感覚やタブーはあるが、先進国であるほどタブーを気にしない。キリスト教の欧米ではセクシャルは存在自体が罪とされてきたが、いまではLGBTQ運動が最も先進的なのは欧米先進国である。韓国も儒教的因習を克服したことで日本を凌駕する経済大国になった。
日本がこのまま低迷し、衰退し、文字通り「国家沈没」するのを防ぐには畳を土足で踏める逸材が必要なようだが、はたしてそれは一人でもいるのだろうか？

菅野完が凍結前のツイッターで
アメリカでトランプ大統領（当時）が反発されるのは「畳に靴のまま上がるような人だから」と言っていた
だからこそ国民の反発を受けるし、常識外れの政治をやることでアメリカを作り替えることに熱狂する有権者も一定いたから当選できた

トランプ礼賛は日本の保守派も同じ。保守派こそ、このことをかみしめるべきだ

日本人って超保守層だろ？
あまりにも酷い人だと、学校の校舎内の床に外靴のままで上がる事すらためらい、選挙の投票所や、土足制の私立学校の文化祭にやってくると「ヒエッ」となる
逆に家だろうがフローリングなら土足もOKというゆるい人でも、実質汚れてない新品のためしばきでも畳の上は無理（最悪、新聞を下に引く）、あるいはスリッパさえ脱ぐ

これなんだよ

日本の常識の枠の中に従って生きていても
国が衰退している以上、座れる「椅子」は減っているし
仮にもしそこに落ち着いても安定したポジションが未来永劫続く保証はない
大企業の社員で、ある日突然会社が潰れても、公務員で、ある日突然行政改革でリストラされても
その時にはただの中年で、ほかにとりたてた技能もなければ、誰もが底辺層に転落する