ノルウェーのビーチハンドボール女子チームが、ビキニの着用を拒否して罰金を科された問題で、国際ハンドボール連盟はユニフォーム規定を見直し、女子選手のユニフォームをビキニから短パンに変更した。
問題をめぐっては、選手側を支持し、ビキニパンツの着用を義務付けるルールに抗議する声が歌手やレジェンドアスリートらから上がっていた。
ビーチハンドボールの女性選手は従来の規定で、ビキニパンツの着用が求められていた。形状は「ぴったりとした脚の付け根に向かって切り込んだ形のビキニパンツ」で「側面の生地の幅は最大10 cm とする」と細かく定められていた。
一方、男性選手の場合は短パンの着用が求められており、「膝上10センチ以上で、たるみすぎていなければ長くても構わない」とされていた。
連盟が公式サイトで公開した新たな規定で、女性選手は「体にぴったりフィットする短いタイトなパンツを着用しなければならない」との記述に変更された。
さらに、ウエストが見えるクロップトップも見直され、胴体が隠れるタンクトップタイプに変わった。
新しいユニフォームの規定は、2022年1月から適用されるという。
ユニフォーム規定の見直しを求めるネット署名の呼びかけ人は、ルール改定を受けて「スポーツ界の女性と少女に対する性差別や、性的な対象とすることを終わらせるきっかけとなり、全ての女性たちがユニフォームがはだけることやセクハラを恐れることなく自由にスポーツに参加できることを願っています」とつづっている。
一方で、euronewsによると、女性選手に限って「体にぴったりフィットするタイト」なものを着用するよう求める新規定の問題点を指摘する意見もあるという。
ノルウェーハンドボール連盟はこれまで、ビキニ着用を拒否した選手たちを「誇りに思う」として、支持する姿勢を明示。その上で「選手たちをサポートし、快適にプレーできるユニフォームを着用できるよう、ユニフォームの国際規定を変える闘いを続けます」と訴えていた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
女子ユニフォーム、ビキニから短パンに。国際ハンドボール連盟がルール改定 ビーチハンドボール