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ひたむきに息子を想う彼女の姿には胸を打たれるし共感も出来る、そして何より「お茶目なおばさん」とでも形容すべきあの振る舞いは可愛らしいものだ。
そんな彼女を「高名な知識人」でも「レジェンド」でもなく「女性」として扱ったらどうなるのだろうか？。既婚者である彼女はきっと、アプローチを冗談として受け取り、愉快そうに受け流すだろう。しかし熱のあるアプローチを続ければ？。いかに気丈な彼女といえども、未来に一人取り残された孤独を埋めてくれる甘い言葉を無視し続けられる筈がない。
最初はそれを聞いて笑っていた彼女もアプローチが続くとその顔に浮かぶ情は笑いから困惑に、困惑から葛藤に、そして葛藤からまた別のものへと変わっていくはずだ。その後は想像するまでもない、彼女が味わった孤独な時間を自身の体と心で埋めさせられる。お互いの理性という命綱をほどいて愛欲の沼に沈み続ける事になるのだ。
そして自らの腕の中で眠る「科学者」でも「レジェンド」でもない彼女の姿を見て微笑みたいと自分は思う。