今週冒頭に仮想通貨業界を激震させた、Amazon(アマゾン)がビットコイン決済を導入するというニュース。しかし、Amazonから公式にそのような計画はないと否定するコメントが出されました。
そもそもの始まりは、イギリスのCityAMが「内部筋」から得たとして報じた、「Amazonが年内にもビットコイン支払いを導入する」というニュースです。さらに同社は2022年に向けて独自のトークンも調査しているなど、なかなか興味深い報道でした。そしてビットコイン決済がうまくいけば、イーサリアムやカルダノ、ビットコインキャッシュの導入もあり得ると伝えていたのです。
しかしAmazonはこのニュースの翌日に広報を通して、「この分野に興味があることは事実ですが、暗号通貨に関する具体的な計画の憶測は誤りです」と報道を否定。うーん、Amazonで乾電池や野菜をビットコインで買う日が遠のきました。
ところで気になるのは、「この分野に興味があるのは事実」という部分。実は、Amazonはデジタル通貨とブロックチェーン分野のプロダクトリードエンジニアを先週に募集していたのです。ほほう、どうやら水面下で仮想通貨に関するプロジェクトが動いているのは確かなようですね。
ところでテック企業によるビットコイン決済といえば、Tesla(テスラ)によるビットコインでの車両購入の導入とその中断が思い出されます。テスラのイーロン・マスク氏はこれについて、「採掘者による再生可能エネルギーの使用率が50%と合理的なら、ビットコイン決済を再開する」と発言。いいのか悪いのかはさておき、今後も仮想通貨市場はこの男の発言によって大きく左右されることになりそうです。