大手半導体メーカーのAMDが現地時間の2021年7月27日、2021年第2四半期(4月~6月)の決算を発表しました。全体の売上高はアナリストの予想を上回る38億5000万ドル(約4230億円)で、前年同期比から99%増となっています。
AMDが2021年第2四半期決算を発表、売上高は前年同期比で2倍&世界的な半導体不足も2022年には改善か
大手半導体メーカーのAMDが現地時間の2021年7月27日、2021年第2四半期(4月~6月)の決算を発表しました。全体の売上高はアナリストの予想を上回る38億5000万ドル(約4230億円)で、前年同期比から99%増となっています。
AMD Reports Second Quarter 2021 Financial Results :: Advanced Micro Devices, Inc. (AMD)
https://ir.amd.com/news-events/press-releases/detail/1014/amd-reports-second-quarter-2021-financial-results
AMD Q2’21 Financial Results Slides – AMD Q2’21 Financial Results Slides.pdf
(PDFファイル)https://d1io3yog0oux5.cloudfront.net/_30f5ada49786953e0d93203550c61bd0/amd/db/778/6647/file/AMD+Q2%2721+Financial+Results+Slides.pdf
AMD CEO: Processor shipments will grow despite chip shortage and improve more in 2022 | VentureBeat
https://venturebeat.com/2021/07/27/amd-ceo-processor-shipments-will-grow-despite-chip-shortage-and-improve-more-in-2022/
Hey Intel, AMD’s CEO is also ready to ‘fight for every socket,’ while producing strong growth – MarketWatch
https://www.marketwatch.com/story/amd-stock-rises-as-data-center-gaming-segment-sales-nearly-triple-11627417746
AMDの2021年第2四半期決算は、売上高が38億5000万ドルで粗利益が18億3000万ドル(約2010億円)であり、粗利益率は48%を記録。また、米国会計基準(GAAP)に基づいた純利益が7億1000万ドル(約780億円)となり、1株当たりの利益は58セント(約63円)となりました。
前年同期の売上高は19億3200万ドル(約2120億円)であり、売上高は前年同期比で99%増となっています。
四半期ごとの売上高をグラフにしたものがこれ。2021年第1四半期の売上高は34億4500万ドル(約3785億円)であり、前期比で12%の成長を遂げています。
GAAPに基づいた1株当たりの利益を、四半期ごとに示したグラフがこれ。2020年第2四半期の1株当たり利益は13セント(約15円)となっており、2021年第2四半期の1株当たり利益は45セント(約50円)も増加しています。AMDのリサ・スーCEOは決算発表の中で、「(AMDの製品は)全てのビジネス分野で強い需要があり、私たちは市場よりも大幅に急速な成長を遂げています。私たちは、強力な実行力と当社の最先端の製品に対する顧客の需要増加によって、2021年の年間売上高が前年比で60%増加すると予想しています」と述べました。
また、2021年第2四半期におけるNet Revenue(売上高)やOperating Income(営業利益)を部門ごとに示した表がこれ。「Computing and Graphics(コンピューティングおよびグラフィックス)」部門の売上高は22億5000万ドル(約2472億円)を記録して前年同期比65%増を記録したほか、営業利益は163%も増加しています。また、「Enterprise, Embedded and Semi-Custom(エンタープライズ、組み込みおよびセミカスタム)」部門の売上高は16億ドル(約1758億円)で前年同期比183%増を記録し、営業利益は1106%も増加しました。
「エンタープライズ、組み込みおよびセミカスタム」部門には、データセンターやゲーム機向けの半導体が含まれており、売上高16億ドルのうち7億7000万ドル以上がデータセンター向け製品の売上だとのこと。スーCEOはアナリストに対し、「データセンター事業は2021年の後半も、引き続き強力な推進力になると信じています。2021年の下半期には、全体の売上高に占める割合がさらに大きくなるでしょう」とコメントしています。
AMDのデータセンター向けプロセッサ「EPYC」には、2021年3月に第3世代となる「EPYC 7003」シリーズが登場しています。第3世代のEpycプロセッサはクラウド顧客の間で好評だそうで、2021年後半には第2世代Epycプロセッサの出荷数を上回る見込みだとのこと。スーCEOは、データセンターコンピューターからスーパーコンピューターまで幅広い分野でEPYCが勝利を収めており、100以上の大口顧客がEPYCベースのデザインを発注していると主張しています。
また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックなどの影響で世界的な半導体不足が叫ばれている中、AMDは半導体不足を解消するために取り組んでおり、2021年第2四半期には追加リソースの確保に進展があったとスーCEOはコメント。今後も生産能力の向上は続き、全体的な半導体不足の状況も2022年中には改善するとの見通しを述べました。
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Source: ギガジン
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