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今期のなろう系アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』(TOKYO MXほか)の最終話が、制作進行上の都合によって放送延期されることに決定。これによって原作改変に作画崩壊、放送延期の〝役満〟状態が成立することとなり、原作ファンからは失望の声があがっている。
同作は『小説家になろう』で連載されたWeb小説を原作としたアニメで、ジャンルとしては異世界転生もの。女子高生だった主人公の「私」が、ファンタジー世界における「蜘蛛の魔物」に転生。凶悪な魔物のはびこるダンジョンを切り抜け、強大な力を身に付けていくというストーリーだ。
作中では、蜘蛛である「私」サイドの物語と、勇者をメインとした人間サイドの話が平行して描かれていくのが特徴。ただ映像化すると分かりにくいためか、コミカライズ版では人間サイドの話が大胆にカットされることに。それに比べると、アニメ版は人間サイドの話がかなり丁寧に描かれている。
しかし時系列が特殊な構成となっているため、物語を理解できないという視聴者が続出。ネット上では《時系列バラバラでわけわからんときあるし人間パートつまらなすぎるしどうするの》《時系列がワンピースよりも複雑すぎて理解が追い付かぬ…》《蜘蛛パートは面白いのに勇者パートが全然面白く感じない。時系列がごちゃごちゃしすぎだし説明不足も有るのかな》などと不満の声が飛び交っていた。
ストーリーだけでなく作画まで…
その一方で、同作は作画についても激しい議論を呼んできた。「私」サイドが魅力的なアニメーションとなっているのと比べて、人間サイドは作画に違和感のあるシーンが多かったからだ。
さらに2クール目の終盤では、作品全体の作画レベルも低下。これまで熱心に作品を追っていたファンからも、厳しい意見が目立つようになってしまった。そしてついに制作スケジュールが破綻したのか、最終話の放送延期が発表されたという経緯がある。
あまりにも踏んだり蹴ったりな仕打ちに、ファンからは《作画もダメ、ストーリーもダメ、オマケに落とすとは。原作が好きだっただけに、この作品のアニメの出来にはガッカリです》《最後まで持たずに万策尽きたー! 原作者さん、ほんとご愁傷様です…》《最近作画酷かったけど放送延期かよ…》と落胆する声が続出している。
原作小説は、決して人気がない作品ではない。書籍の売上はシリーズ累計300万部を突破しており、Web版のPV数は5億という数字に達している。なぜそれほどまでに愛された作品が、不評の相次ぐアニメとなってしまったのか…。せめて今後公開される最終話がすばらしいクオリティーになっていることを期待したい。
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Source: まんがとあにめ
アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』最終回が放送延期に… 作画崩壊&原作改変で“最悪役満”状態 原作ファンからも失望の声