ジョージ・フロイドさん死亡事件、白人元警察官に禁錮22年6カ月の量刑

2020年5月にアメリカのミネソタ州ミネアポリスの路上で、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警察官に首を押さえつけられた後に死亡した事件

6月25日、ミネソタ州の裁判所は、元警察官のデレク・ショービン被告に対し、禁錮22年6カ月の量刑を言い渡した。

フロイドさんは、白人の警察官に9分以上にわたって首をひざで押さえつけられた後に死亡した。この事件は「Black Lives Matter」と訴える人種差別抗議デモがアメリカや世界各地に広がるきっかけとなった。

量刑に先立ち、2021年4月にはショービン被告は第2級殺人罪、第3級殺人罪、第2級過失致死のすべての罪で有罪評決が言い渡されていた。

ピーター・ケーヒル判事は、量刑の理由について、「ミネアポリスの警察官の使命のひとつは、市民に『声と尊厳』を与えること」だとし、その上で「ショービン被告は、その使命を追求するのではなく、フロイドさんに対し敬意を払わずに扱い、尊厳を否定した」とした。

ショービン被告は法廷で「フロイドさんの家族に哀悼の意を表する」などと話した。

検察側は禁錮30年を求刑していた。それは下回る形となったが、ミネソタ州のガイドラインを上回る量刑となっている。裁判所の判事は、「ショービン被告が権威の立場を乱用し、フロイドさんを残酷に扱った」と指摘し、量刑が重くなった理由を述べた。

判決を受け、フロイドさんの遺族と弁護人らは「歴史的」と評価し、「量刑が出て説明責任が果たされたことで、フロイド家と私たちの国は、回復へと一歩近づいた」との声明を発表した。

 

この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しました。

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Source: ハフィントンポスト
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