歌手の宇多田ヒカルさんが6月18日、自身のInstagramで、性別などにひもづいた「敬称」への違和感を明らかにした。
投稿はこう始まった。
「『ミセスかミス、どちらで呼んだらいいですか?』と聞かれることや、日常的に『ミス・ミセス・ミズ』のどれかを選ばなきゃいけないことにうんざり。自分の婚姻状態や性別を前面に押し出す呼ばれ方に違和感しかないし、どれもしっくりこない」
「ミス/ミセス/ミズ」は、名字やフルネームの前につけて使用される「敬称」だ。ミスは独身の女性、ミセスは既婚の女性、ミズは婚姻状態に関わらず女性に使用されるものだ。
宇多田さんは、こう続けた。
「選ばされる度に、自分を偽ることを強いられてるみたい。性自認や社会的立場に関係なく、誰でも使える別の選択肢があったらいいのに」
手書きの投稿。なんて書いてある?
続けて投稿では、「良い代替表現」を見つけたことも報告した。
「と、ここまで書いたところで、調べてみたら、既に『Mx』という言葉が提案されていた!めっちゃええやん、これからさらに広まるといいね」
ケンブリッジ・ディクショナリーは、Mxについて、「その人自身が性別を明らかにしたくない場合に使用する」などと説明している。
宇多田さんは文章の最後で「私もいいアイディアが思いついたんだけど、一足遅かったか…」とし、手書きの画像を添えている。
Mys.Utada(“mystery” Utada)
「ミステリー・宇多田」
「完全に同意」「曲を作ってほしい」
宇多田さんのこの投稿には、19日午後2時時点で5万もの「いいね!」がついている。
コメント欄には、「完全に同意。私もMxを使うようにします」「このテーマで曲を作ってほしい」などのほか、日本語の「さん」が便利だとおすすめするものもあった。
Source: ハフィントンポスト
宇多田ヒカルさん「うんざり」。性別にとらわれた言葉に「自分を偽ることを強いられてる」