これは、LGBTQプライドを光り輝かせるアイディアだ。
アメリカ・ウィスコンシン州ラシーンに暮らすメモ・ファシーノさんと夫のランス・マイアーさんは、2016年から自宅前にレインボーフラッグを掲げてきた。
ところが5月、ふたりはホームオーナーズアソシエーション(HOA:不動産物件の管理をする組合)から、レインボーフラッグを掲げないよう言われた。
ファシーノさんのRedditt投稿によると、彼らが住む場所では、ブラック・ライブズ・マターの旗や警察を支持する旗など、様々な“意思表明”の旗が掲げられるようになった。
そのためHOAは5月に、アメリカ国旗以外の旗を家の前に掲げることを禁止した。
しかし、ファシーノさんたちにとってレインボーフラッグは重要な意味を持つ。
「自分たちを表現し、目に見える形で伝えることを私たちは大切にしています」とファシーノさんはハフポストUS版にメールで説明した。
レインボーフラッグには波及効果もある。
ファシーノさんたちは数年前、「性自認のことで悩んでいた」という近所の人から、感謝の手紙を受け取ったという。
「レインボーフラッグは、家の中で受け入れてもらえないと感じている人にも、コミュニティの中に受け入れてもらえる場所があるということを伝える希望になっていたのです」ファシーノさんは話す。
プライド月間にレインボーを表現したい
HOAの理事会は、「論争にならずに意思表明の旗や政治的な旗を掲げる方法を誰かが考え出したら、規則を考え直す」とファシーノさんたちに伝えた。
「しかし想像していただけると思いますが、それは簡単ではありません。論争になると感じるかどうかは、とても主観的なことですから」とファシーノさんは説明する。
ファシーノさんたちはHOAを恨んでいるわけではなく、「理事会から攻撃された」とも感じてはいなかった。ただ、プライド月間の直前にレインボーフラッグを掲げられなくなったことをとても残念に感じた。
規則に従いながら、LGBTQプライドを表現する方法はないだろうか。ファシーノさんとマイアーさんはHOAの新しい規則を読んで考え、そして両立できるいいアイディアを思いついた。
新しい規則は旗を掲げることを禁じていたが、「取り外し可能なライトは許可されている」と書かれていた。
そこでふたりは6色の投光照明を購入し、自宅をレインボーカラーに輝かせた。
ファシーノさんは「照明を使うのはとても楽しい方法だし、私たちの立場をよりはっきり伝えられます」とハフポストUS版に述べる。
近所の人たちも照明を気に入っているという。
「近所の人が、この出来事をFacebookページでシェアしてくれました。寄せられたコメントはポジティブなものばかりで、みんな私たちを支持してくれました」とファシーノさんは説明する。
ファシーノさんとマイアーさんは、このコミュニティに約5年住んでおり、とても気に入っているという。
また、危険を感じることなく自宅をレインボーカラーに照らせることを、幸運だと感じていると話す。
「家をレインボーに照らせることをとても誇らしく思っています。そして恵まれているとも考えています。ダイバーシティと自己表現は、私たちの住む場所をより良くし、インクルーシブに暮らせる場所にしています」
Source: ハフィントンポスト
レインボーフラッグを掲げちゃダメ。禁止されたカップルが秀逸なアイディアを思いつく