著名な国際政治学者のイアン・ブレマー氏は日本時間の5月30日、東京オリンピックの開催について、日本の新型コロナウイルスワクチンの接種状況などから「中止になる可能性は高い」と考えを示した上で、日本の関係者らに「これは本当に開催したい形のオリンピックではありません」と話した。
イアン・ブレマー氏は国際政治学者で、コンサルティング会社ユーラシア・グループの代表。自身が提唱する「Gゼロ(主導国なし)」を冠する「Gゼロメディア」で東京オリンピックに関する自身の考えを述べた。
The outlook for the Tokyo Olympics doesn’t look great.
It’s really staggering to see just how much the Japanese have lagged every other advanced industrial democracy in terms of a vaccine rollout.@gzeromedia World #In60Secondshttps://t.co/qsHIzmUyRXpic.twitter.com/QEP6SKtTPU
— ian bremmer (@ianbremmer) May 30, 2021
ブレマー氏はまず、菅義偉首相が「中止の権限はIOC(国際オリンピック委員会)にある」と話したことについて「首相には主権があります。彼が中止したいといえばそうなるでしょう。しかし、政治的にも経済的にも支払うコストが大きいことは明らかです」とした。
そして、「ワクチンの接種状況において、日本が他の先進国と比べ、どれだけ遅れをとっているかは本当に驚くべき状況です」とし、「私は未だに中止の可能性が高いと考えてはいますが、最後まで予断を許さないでしょう」と話した。
最後には、「日本の皆様や準備を続けてきたアスリートたちに同情します。これは本当に開催したかった形のオリンピックではありません」と締めくくった。
Source: ハフィントンポスト
「本当に開催したかった形ではない」著名な国際政治学者、東京オリンピックに“同情”を示す