フットボールと呼ばれていても、フットボールをするわけでもフットボールに使われるわけでもない。
カリフォルニア州南部のビーチに5月7日、フットボールフィッシュが打ち上げられて話題になっている。
フットボールフィッシュとは、日本語でチョウチンアンコウのこと。
南カリフォルニアのマリンレジャー会社「デイヴィーズ・ロッカー」が、打ち上げられたチョウチンアンコウの写真をFacebookに投稿した。
同社よると、チョウチンアンコウは300種類以上いるアンコウの一種で、海面から900メートルの深海に生息している深海魚だ。
この魚自体が珍しいわけではないが、ほぼ無傷の状態で南カリフォルニアのビーチに打ち上げられるのは、非常に稀だという。
打ち上げられた体長約45センチのチョウチンアンコウは、カリフォルニア州魚類野生生物局が引き取って保管している。
チョウチンアンコウは、誘引突起(イリシウム)と呼ばれる長い背びれを持っていて、その先端には光を発する球体が付いている。
頭上ランプのようなこの球体は、光を発することで獲物を引き寄せる役割を果たしている。
他にもチョウチンアンコウには面白い特徴がある。
カリフォルニア科学アカデミーによると、オスのチョウチンアンコウは小さいものでメスの10分の1の大きさしかなく、メスに融合して生き続けるオスもいる。
融合した後は、目や内臓など精巣以外の器官が退化していき、メスの体から栄養を吸収しながら精子提供者として生きるという。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: ハフィントンポスト
浜辺に打ち上げられたフットボールフィッシュ。頭に照明を持つその魚の正体は……