今年中に発売予定の新型フェアレディZのレース仕様車を開発し、2023年のシーズンに向けて販売する計画だ。
専門のエンジニアによる改造や、補修なども含めたサービスも提供する。
GT4は、市販のスポーツカーを改造したレースカーで速さを競う「GTカーレース」の規定の一つで、主にアマチュアレーサーが参加し、特に欧米で人気を集める。
ドイツの「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」などが有名だ。
トヨタ自動車もGT4向けにスポーツカー「スープラ」の改造車を販売している。独BMWやアウディといった欧米メーカーも近年、GT4向けのレース仕様車を投入している。
フェアレディZは日産を代表するスポーツカーで、1969年に発売された初代モデルは米国のアマチュアレースで活躍し、日産を世界的なメーカーに押し上げる原動力になった。
自動車メーカーにとって、過酷な条件で速さや燃費を競うモータースポーツはエンジン開発や技術者の育成の場となってきた。
現在は、環境対応などに資金が必要となり、巨額の費用がかかるモータースポーツから撤退する動きも相次いでいる。
ただ、日産は、市販車を改造したレースカーなら投資を抑えられ、消費者にも身近に感じてもらいやすいと判断した。
ブランドイメージを回復させ、市販車の販売につなげたい考えだ。
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Source: 車速報
日産、「フェアレディZ」のレース仕様車を発売してブランドイメージ回復へ