カモのロングボイは、その名の通りとてもロングだ。
両足で立つと、仲間のマガモたちを抜きん出る体の大きさが際立つ。
ロングボイはイギリス・ヨーク大学で暮らしているカモ。学生たちが管理するInstagramアカウントも持っている。
このInstagramの写真の1枚が4月29日、「これまで生存した中で(記録を取り始めてから)、最も背の高いマガモです」というコメントとともにツイートされ、拡散した。
これはRedditの投稿に基づいた主張のようだが、残念ながらこれは誤った情報だ。
ロングボイのInstagramアカウントによると、ロングボイは正確にはマガモではなく、マガモとアヒルの一種インディアンランナーの交配種だ。
さらにツイートはロングボイの体長は立つと1メートルになると主張しているが、こちらも間違い。
学生たちがロングボイの体の長さを測ってみたところ、70センチだったという。
マガモの身長は一般的に60センチほどなので、ロングボイの体はマガモに比べれば長い。しかしインディアンランナーは大きいもので81センチになるので、ロングボイにインディアンランナーの血が流れていることを考えると驚きではない。
またファクトチェックサイトのスノープスによると、マガモの身長を記録したデータベースはないという。
それでも、ロングボイの写真はSNSで大人気になり、様々なコメントが投稿されている。
君主制は支持しないが、もし王様を選ぶとしたら…こんな感じがいいな
背の高いマガモがトレンド入りしているのでこの絵と比べてみた
ロングボイは、プレーする相手を間違えている
ロングボイのラインナップ
ヨーク大学に来たばかりの頃のロングボイの人生(鳥生?)は決して楽なものではなかった。
アカウントを管理する生徒たちによると、ロングボイは数年前にキャンパスに現れた。それまではペットとして飼われていたが、捨てられたようだったという。
「最初は他のカモたちと馴染めておらず、仲間外れにされていました」と、学生たちがハフポストUS版に説明した。
学生寮の近くに姿を見せるようになったロングボイに生徒たちが餌をやるようになると、徐々にコミュニティに馴染むようになった。
「今ではロングボイはとても元気で、他のカモたちと馴染んでいます。とてもフレンドリーで食べ物をもらうのが大好きなんです。キャンパスの売店には、水鳥用の餌が売られているくらいです」と学生は説明する。
大きな体と外交的な性格でロングボイは学生たちの間でも大人気に。「他の人たちもロングボイの写真を見てもらいたい」と、学生たちが2018年にInstagramアカウントを開設した。
今ではアカウントは1万3000人以上がフォローしていて、学生以外にもロングボイのファンが撮影した写真も紹介している。
ヨガをするボーイ
凍えるロングボイ
Source: ハフィントンポスト
長すぎるカモに衝撃走る。両足で立った姿がSNSで話題になるも、実は…