カリフォルニア州ロサンゼルスで4月25日(現地時間)に開かれた第93回のアカデミー賞受賞式は、オンラインではなく従来の会場参加形式で行われた。
しかしコロナ禍にも関わらず、カメラにうつる俳優や映画関係者などの参加者たちはマスクをしていない。
Varietyによると、これは2021年アカデミー賞が「TV/映画制作」と同等に扱われるためだという。
カリフォルニア州のガイドラインでは、テレビ番組や映画の撮影でカメラにうつる時は、出演者はマスクをしなくてもいいとされている。
そのため映像や写真では、出席者たちはマスクをしていない。しかしマスク着用が免除されるのはカメラにうつる時だけ。コマーシャル中などカメラが回っていない時には、マスク着用が求められるという。
また授賞式ではカメラにうつらない場所でのマスク着用のほか、会場での体温チェックや事前の検査も義務付けられている。
授賞式のプロデューサーを務めるスティーヴン・ソダーバーグ氏は、授賞式の1週間前に「マスクは、非常に重要な位置を占める」と強調。「私たちは、新型コロナウイルスのリスクに誰ひとりさらしたくありません。安全を確保しながらも、ほとんどの人がワクチンと素早い検査を受けられる状態になったらどうなるか、ということを見せたいと思っています」と述べ、今回のアカデミー賞がコロナ禍での前進を示すものにしたいという希望を口にした。
2021年のアカデミー賞はロサンゼルスのユニオン駅とドルビーシアターで開かれ、海外の候補者らのためにロンドンなどにも会場が設けられた。
各会場の収容人数は最高170人で候補者が同伴できるゲストは一人。出席者は入れ替え制にしている。
カリフォルニア州は2020年の秋から冬にかけて新型コロナウイルス感染が拡大したが、同州ではすでに16歳以上の全員にワクチンを提供すると発表しており、感染者数は急速に減っている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: ハフィントンポスト
アカデミー賞の参加者が、マスクをしていないのはなぜ?