約70年の歴史のあるおもちゃ「ミスター・ポテトヘッド」が、よりジェンダーニュートラルになる。
ミスター・ポテトヘッドを販売するハズブロ社は2月25日、ミスター・ポテトヘッドから「ミスター」を外すと発表した。
同社は声明で「ポテトヘッドの世界では誰もが歓迎されるんだ、と感じてもらうために、ハズブロはミスター・ポテトヘッドのブランドとロゴからミスターを外してジェンダー平等とインクルージョンを促進します」と述べた。
発表で、「ミスター・ポテトヘッド」というキャラクター自体がなくなると受け止めた人もいた。
しかし同社はその後、ブランド名から「ミスター」は無くなるものの、「ミスター・ポテトヘッド」と「ミセス・ポテトヘッド」のキャラクターはそのまま残ると説明した。
ミスター・ポテトヘッドはいなくなりません!ポテトヘッドのブランドネームとロゴから「ミスター」がなくなると発表しましたが、ミスター&ミセスポテトヘッドはどこにも行きません。ミスター&ミセスポテトヘッドとしてそのまま残ります
ミスター・ポテトヘッドは、1952年にアメリカで誕生したジャガイモのおもちゃで、ジャガイモの形をした人形に体のパーツを差し込んで遊ぶ。
映画『トイストーリー』に出てくることでも知られており、映画ではちょっぴり皮肉屋のキャラクターとして描かれている。
映画に出てくるミスター・ポテトヘッドとミセス・ポテトヘッドは男女カップルだが、 2021年秋から販売される新しい「ポテトヘッド」ブランドの商品では、同性カップルファミリーやシングルピアレントなど、多様な家族を作ることができる。
おもちゃ業界では近年、子どもたちのために製品をジェンダーニュートラルやインクルーシブにする動きが進んでおり、バービー人形を製造するマテル社も2019年に、ジェンダーニュートラルな人形を発表した。
70年の歴史があるポテトヘッドがこの動きに加わることを、LGBTQ擁護団体「GLAAD」の広報担当リッチ・フェラーロ氏は歓迎する。
「ハズブロが男性・女性の2つの枠にとどまらないおもちゃを提供することは、子どもがおもちゃを単におもちゃとして遊ぶための助けになります。また子どもたちは伝統的なジェンダー規範のプレッシャーを感じずに、本当の自分らしくいられます」とフェラーロ氏は声明で述べている。
Source: ハフィントンポスト
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