AmazonがAWSのウェブホスティングサービスから、「コンテンツのモデレーションを永遠に行わない」と公言しているSNSアプリの「Parler」を排除すると発表しました。
AmazonがAWSのウェブホスティングサービスから、「コンテンツのモデレーションを永遠に行わない」と公言しているSNSアプリの「Parler」を排除すると発表しました。
Amazon Is Suspending Parler From AWS
https://www.buzzfeednews.com/article/johnpaczkowski/amazon-parler-aws
Amazon is kicking Parler off its web hosting service – The Verge
https://www.theverge.com/2021/1/9/22222637/amazon-workers-aws-stop-hosting-services-parler-capitol-violence
2020年アメリカ大統領選挙を機に多くのSNSが誤報の拡散を防止するためにコンテンツモデレーションを強化する中で、Parlerはモデレーションを行わないことを信条としているため、トランプ大統領の支持者を中心に人気を集めました。しかし、Parlerがコンテンツのモデレーションを行わなかった結果、現地時間の2021年1月6日に起きたトランプ支持者によるアメリカ連邦議会議事堂襲撃事件に関するコンテンツがプラットフォーム上に氾濫することとなり、最終的にアプリはGoogleやAppleの公式アプリストア上から削除されました。
AppleがモデレーションフリーのSNSアプリ「Parler」をApp Store上から削除 – GIGAZINE
AppleやGoogleの動きにならう形で、Amazonは現地時間の2021年1月10日23時59分にAWSのウェブホスティングサービスからParlerを排除すると発表しました。Parlerが代替のウェブホスティングサービスを見つけられない場合、同時間以降にサービスにアクセスすることができなくなる可能性があります。
Amazonの決定に対して、Parlerのジョン・メッツCEOは「サービスをゼロから再構築するため」にサービスが最大1週間程度オフラインになる可能性があると投稿しました。なお、メッツCEOは「Amazon独自のインフラストラクチャーに依存したり、ベアメタル製品を構築したりすることなくサービスの構築を進めてきた」と語っており、AWSから排除されることになっても問題がないようにサービス構築を進めてきたとしています。また、AppleやGoogle、Amazonによる処分を「競合他社をつぶすための協調攻撃」であるとメッツCEOは非難しており、「我々はあまりに早く成功しすぎてしまいました」と記しました。
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BuzzFeedによると、Parler上に投稿されている暴力的なコンテンツがAWSの利用規約に違反しているとして、AmazonはParlerの削除を決定したとのこと。Amazonの信頼および安全チームの関係者は「Parlerは当社の利用規約を遵守できず。公共の安全に非常に大きなリスクをもたらしたため、2021年1月10日日曜日の23時59分(太平洋標準時)にParlerのアカウントを停止する予定です」とParler側に説明した模様。
AWSの利用規約には「違法、有害、不快な使用またはコンテンツの禁止」という項目があり、Parlerはこれに抵触したものと思われます。なお、AWSは2019年に同じポリシーに違反したとして、右翼に人気のソーシャルサイトであるGabをサービスから排除しました。
Source: ギガジン
Amazonもウェブホスティングサービスから「Parler」を排除、IT大手によるParler排斥の動きが進む
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