駅伝の運営方法は新型コロナウイルス禍により様変わりした。公道が舞台となる中、主催者は沿道での応援自粛を求め、選手は静かにたすきリレー。とりわけ注目度の高い箱根駅伝は大会を成功裏に終わらせるため、主催する関東学生陸上競技連盟が新様式に取り組む。
公道がコースとなる駅伝では、沿道での観戦を規制するのが困難だ。箱根駅伝はとりわけ注目度が高く、前回は2日間で120万人超を集めた。いかにして応援の自粛を求めるのか。関東学連の日隈広至副会長(56)は「『お前たちが頑張っているんだから協力しよう』という動きになればいい」と襟を正す。
関東学連は大会に向けて100ページを超える指針を作成。10月の予選会は、陸上自衛隊立川駐屯地内の周回コースで観客を入れずに行った。感染症対策委員会を新設し、3人の専門医から助言を受けながら本大会に備えている。
本番ではスタートやゴール地点での円陣や胴上げだけでなく、中継地点での次走者への声かけも禁止した。給水ボトルは手渡しで回収し、口に含んだ飲料をはき出す行為は厳禁。記者は各中継所や往路の終了地点となる神奈川・芦ノ湖畔で取材ができない。発着点がある東京・大手町のプレスセンターで走り終えた選手に電話インタビューする形式で、ゴール地点のみ対面で取材できる。
大会のポスターには「応援したいから、応援にいかない。」と、観戦を控えるよう呼びかけるキャッチフレーズを盛り込んだ。交通規制を伝えるチラシでも開催方式を周知。応援用の小旗は配らない。沿道の観客を整備して選手の安全を守る走路員は例年1500人ほどだったが、呼びかけを徹底するため約2000人に増やす予定。警備員も増員する。
優勝候補の一角に挙がる東海大のエース・名取燎太(4年)は「沿道の声援は力になる。それがないのは少しさみしいけど、テレビの前でも応援してくださる方はいる。いろんな人の応援を力に変え、恩返しできるようにしたい」と前向きだ。
11月の全日本大学駅伝では、ゴール地点の三重・伊勢神宮に人だかりができた。無観客に近づけるのは容易ではなく、応援する側のマナーも問われている。
「箱根は4回しか走れない。学生にとって4分の1は大きい。理解してもらえる運営ができれば(各競技会に)参考にしてもらえる」と日隈氏。正月の風物詩を成功させるため、万全を期す。(鈴木智紘)
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引用元:【箱根駅伝】コロナ禍で異例の駅伝運営…“静寂”の箱根路 沿道で応援、胴上げ、中継地点で次走者への声かけ禁止 [征夷大将軍★]・https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1609287431/
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