2024/12/09 05:00 ウェザーニュース
ドリッパーなどの抽出器具がなくとも、インスタントをはるかに超える本格的なコーヒーが味わえるワンドリップコーヒー。手軽で便利な存在ですが、おいしいコーヒーをつくるためには、淹(い)れるときに“3つのNG行動”があるといいます。
ワンドリップコーヒーの初心者がやってしまいがちな3つのNGとは? UCCコーヒーアカデミーに解説して頂きました。
手軽に淹れられるワンドリップコーヒー
まずワンドリップコーヒーとは、どのような特徴をもったものなのでしょうか。
「ワンドリップコーヒーはカップとお湯さえあれば、レギュラーコーヒーを手軽においしく淹れることができる商品です。
ビジネスホテルで日本茶などのティーバッグとともにサービスとして備えられていることも多いので、目にする機会があるかと思います。
一般的なワンドリップコーヒーは、1杯分のコーヒー粉が入ったバッグと紙製の『フック(枠)』が一体になっています。フックを広げてカップの上辺にセットし、上からポットでお湯を注いでレギュラーコーヒーを抽出することができます」(UCC)
「バッグを絞るとコーヒーの雑味成分が出すぎてしまいます。ぽたぽたし始めたらバッグを絞らず、そのまま取り出すようにしてください」(UCC)
NG行動をして淹れたコーヒーは『薄・苦・渋』に
NG行動で淹れたコーヒーはどんな味になってしまうのでしょうか。
「お湯の量をはからずにカップの大きさに合わせてお湯を注ぎ、抽出後にバッグを絞ったものの味はとても渋く、出がらしを飲んでいるような感じです。
見た目はしっかり抽出されているようですが、『コーヒー味のお湯』程度に薄く、味もほとんどありません。NG行動をして淹れたワンドリップコーヒーは『薄・苦・渋』になってしまうのです」(UCC)
ワンドリップバッグをきちんとセットして、適量のお湯を注ぎ、絞らないという正しい方法を採ったうえで、さらにおいしく淹れるコツはありますか。
「レシピに書かれている場合もありますが、少量のお湯を注いで20秒ほど蒸らした後、2~3回に分けて注ぐといいでしょう。
蒸(む)らすとコーヒーの成分が出やすくなり、深いコクと苦味のバランスがいい、しっかりとしたコーヒーが味わえます」(UCC)
自宅や旅先の宿などでも手軽に淹れられるワンドリップコーヒー。寒さが増してきたこの時季、3つのNG行動に留意して正しい淹れ方でよりおいしいホットコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
» お天気ニュースをアプリで読む
取材協力
UCCコーヒーアカデミー