ワンドリップコーヒーの初心者がやってしまいがちな3つのNGとは? UCCコーヒーアカデミーに解説して頂きました。
手軽に淹れられるワンドリップコーヒー
「ワンドリップコーヒーはカップとお湯さえあれば、レギュラーコーヒーを手軽においしく淹れることができる商品です。
ビジネスホテルで日本茶などのティーバッグとともにサービスとして備えられていることも多いので、目にする機会があるかと思います。
一般的なワンドリップコーヒーは、1杯分のコーヒー粉が入ったバッグと紙製の『フック(枠)』が一体になっています。フックを広げてカップの上辺にセットし、上からポットでお湯を注いでレギュラーコーヒーを抽出することができます」(UCC)
▼NG1/お湯の量をはからずに淹れる
「お湯の量をはからずに淹れてしまうことです。初心者の方ですと、ワンドリップに限らずドリッパーで淹れるときにも、お湯の量をはからずにお湯を粉に注いでしまいがちです。
とくにワンドリップは自宅でお気に入りのマグカップにセットして、飲まれることが多いと思います。そのカップに合わせてつい、大きければたっぷりお湯を注いだり、小さければ少しのお湯で抽出したりしがちです。
お湯の量をカップの大きさに合わせてしまうと、コーヒーの味が安定しなくなってしまいます。基本的なことですが、きちんとお湯の量をはかって淹れるようにしてください」(UCC)
お湯の「適量」は、どのように判断すればいいのでしょうか。
「ワンドリップ商品の箱やバッグが入った袋には、必ずレシピが書かれています。商品によって違いはありますが、『このコーヒーは140ccのお湯を使ってください/粉の量は7gです』などといった説明書きです。
きちんとレシピを確認して、粉の量に合わせたお湯の量を注いで抽出してください」(UCC)
▼NG2/ドリップバッグをカップにしっかりセットできていない
「ドリップバッグをカップにしっかりセットできていないことです。
セット前にも注意して頂きたいポイントがあります。バッグの上のほうに粉がたくさん片寄って詰まっていることがありますので、しっかり粉を下に落としてから切り取り線に沿って切るようにしてください。
そのうえで、横に付いているフックを広げてカップにセットしていきます。フックが垂れ下がっていると、お湯を注いだときに袋ごとカップの中に落ちてしまいますので、しっかりフックを広げてセットするようにしてください」(UCC)
▼NG3/抽出後にドリップバッグをぎゅっと絞る
「抽出後にドリップバッグをぎゅっと強く絞ってしまうことです。
バッグをセットしてお湯を注ぎ終わった後に、バッグを取り出します。このときにもったいないと、残りの『ぽたぽた』の液体を絞って落とそうとする方がいらっしゃいます」(UCC)
ウェザーニュースで実施したアンケート調査では、ワンドリップでコーヒーを飲む人のうち、約2割の方が抽出後にドリップバッグを「絞る」と回答しています。なぜNGなのでしょうか?
「バッグを絞るとコーヒーの雑味成分が出すぎてしまいます。ぽたぽたし始めたらバッグを絞らず、そのまま取り出すようにしてください」(UCC)
NG行動をして淹れたコーヒーは『薄・苦・渋』に
「お湯の量をはからずにカップの大きさに合わせてお湯を注ぎ、抽出後にバッグを絞ったものの味はとても渋く、出がらしを飲んでいるような感じです。
見た目はしっかり抽出されているようですが、『コーヒー味のお湯』程度に薄く、味もほとんどありません。NG行動をして淹れたワンドリップコーヒーは『薄・苦・渋』になってしまうのです」(UCC)
ワンドリップバッグをきちんとセットして、適量のお湯を注ぎ、絞らないという正しい方法を採ったうえで、さらにおいしく淹れるコツはありますか。
「レシピに書かれている場合もありますが、少量のお湯を注いで20秒ほど蒸らした後、2~3回に分けて注ぐといいでしょう。
蒸(む)らすとコーヒーの成分が出やすくなり、深いコクと苦味のバランスがいい、しっかりとしたコーヒーが味わえます」(UCC)
自宅や旅先の宿などでも手軽に淹れられるワンドリップコーヒー。寒さが増してきたこの時季、3つのNG行動に留意して正しい淹れ方でよりおいしいホットコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
取材協力
UCCコーヒーアカデミー
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
あなたはちゃんとできてる?知っておくだけで役立つ、コーヒーをワンドリップで淹れるときの「3つ」のNG行動