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サッカー女子ワールドカップ史上初 トランスジェンダー選手が出場

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女子ワールドカップでナイジェリア代表戦に出場するカナダ代表のクィン選手=2023年7月21日、オーストラリア・メルボルン女子ワールドカップでナイジェリア代表戦に出場するカナダ代表のクィン選手=2023年7月21日、オーストラリア・メルボルン

【もっと読む】サッカー女子ワールドカップ、LGBTQの選手数が過去最高に。前回大会から倍以上の増加

FIFA女子ワールドカップでまた新たな歴史が生まれた。大会史上初めて、ノンバイナリー(性別を女性・男性どちらでもないと認識する人)の選手が出場を果たしたのだ。

カナダ代表のクィン選手は2020年9月にカミングアウトし、名前は一語だけの「クィン」として、また「they/them」の代名詞で呼ばれる事を望んでいる。

そして7月21日、オーストラリアとニュージーランドで行われている女子ワールドカップで、カナダの初戦であるナイジェリア戦に出場した。

クィン選手は90分間フル出場したが、試合は両者得点なく引き分けに終わった。

とはいえ、同大会に出場した初のトランスジェンダーでノンバイナリーを公表しているアスリートであるクィン選手の存在により、この試合は歴史的なものとなった。

トランスジェンダーがスポーツで競技することについての論争が続いている事を考えると、これは特に意味があることだ。

例えば、イギリスの自転車競技では、5月に限ってトランスジェンダーとノンバイナリーによるエリート女性競技への出場を禁止した。

ワールドカップに先立ち、クィン選手はカナダメディア「Streets of Toronto」に以下のように語っている。

「トランスジェンダーのアスリートとして、スポーツの世界に居場所を見出すのは難しい事でした。それはシスジェンダー(出生時に割り当てられた性別と自認する性が一致し、それに従って生きる人)の女の子にとっても同じです。北米には男性優位のスポーツ文化がありますが、彼女たちもスポーツに自分の居場所があると知るだけの価値があります」

「若いサッカー選手にとって、スポーツのロールモデルを持つことはとても大事なことです。女子代表チームを見て、幸運にもその何人かと交流できたことは、自分にも道があると理解する上でとても重要なことでした」

カナダのフリージャーナリストであるハー・ジョハル氏はクィン選手の女子ワールドカップへの参加について、「これは画期的で歴史的なことです。スポーツを見る人々に、ノンバイナリーでも素晴らしいスポーツに参加できると示すものです」BBCスポーツに述べた。

「クィン選手は偉大なサッカー選手であり素晴らしい人間です。幸せで安心感がある。まさにプロのアスリートが最高のプレーをするために望むことです」

クイン選手はまた、2021年の東京オリンピックでカナダの金メダル獲得に貢献し、トランスジェンダー初の五輪メダリストとなった。

クィン選手はスポーツ界におけるトランスジェンダーの権利を積極的に支援しており、13歳から17歳の少女や多様な性を持つサッカー選手の個人指導も行なっている。

ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
サッカー女子ワールドカップ史上初 トランスジェンダー選手が出場

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