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息子の心臓は、6歳少女の体で生きている。母親はその鼓動を聞いた【ウクライナ】

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ウクライナの首都キーウで7月10日、同市に住む6歳少女への心臓移植が成功した。手術を実施したのはウクライナ保健省の心臓研究所。同省移植調整センターの公式サイトで発表された

■「この写真を見て涙があふれてきました」と国会議員がシェアした写真

少女の体に移植された息子の心臓の鼓動を聞く母親少女の体に移植された息子の心臓の鼓動を聞く母親

CNNによると、ウクライナでこれほど幼い子供に心臓移植が行われたのは初めてだという。移植元のドナーは動脈瘤を患い、医師から脳死と宣告された4歳の少年だったという。手術は3時間に及んだ。

心臓研究所では、手術が終わった少女をドナーとなった少年の母親がベッドサイドで見守る写真を公開。ウクライナの国会議員で医師のオクサナ・ドミトリーヴァ氏は、この写真をFacebookでシェアした。

「亡くなった男の子のお母さんが、女の子の胸で鼓動する我が子の心臓の音を聞きに来たことは、非常に感動的です。この写真を見て涙があふれてきました」とコメントしている。

少年の別の臓器(腎臓と肝臓)も、キーウ市内の国立小児病院で他の2人の子供に移植されたという。  

戦時下のウクライナ。空襲警報の中でも手術を続行せざるを得ない実情

少女への心臓移植手術の模様少女への心臓移植手術の模様

CNNによると、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナでは、2023年に入って23件の心臓移植が行われた。すでに手術が進行中の場合、空襲警報が鳴っている場合でも、手術の中断は不可能であり、都市への攻撃があっても手術は続行されるという。

手術が開始されていない場合、医師団と患者は手術を開始する前に空襲警報のサイレンが鳴り止むのを待つそうだ

■日本では臓器移植のドナーと提供を受けた側の交流は難しいのが現状

日本では社会の違いもあり、今回のウクライナの事例のように臓器移植のドナーと提供を受けた側の直接の交流はできない仕組みになっている。

臓器移植法のガイドラインでは「臓器提供者に関する情報と移植患者に関する情報が相互に伝わることのないよう、細心の注意を払うこと」と定められており、相手側の情報を明かないようになっているからだ。

社団法人・日本臓器移植ネットワーク(JOC)の担当者は、「日本では提供側と移植された患者側のトラブルを避けるためガイドラインに沿った運用となっているので、実際に面会することは難しくなっています」と語る

。希望があれば提供を受けた側から感謝の気持ちを伝える手紙やメッセージをJOCが仲立ちしてドナーの家族に届けたり、ドナーに対する厚労相からの感謝状を送ったりして、ドナー家族を支援しているという。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
息子の心臓は、6歳少女の体で生きている。母親はその鼓動を聞いた【ウクライナ】

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