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【バドミントン】強すぎて使用禁止に!! 新技「スピンサーブ」とは!?

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世界バドミントン連盟(BWF)は5月12日、「スピンサーブ」と呼ばれるサーブについて、時間の理事会が開催される5月29日まで暫定的に国際トーナメントでの使用禁止を発表しました。なんと、強すぎて試合にならないという理由で禁止となったのです! 「魔球」とも言われるこの新技。一体どんなサーブなのでしょうか。

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目次

新技スピンサーブとは

スピンサーブとは、シャトルに回転をかけることで、スピンしながら飛んでいくサーブです。返球が非常に難しく、「魔球」と言われています。

広まったきっかけは世界ランキング1位のケビン・サンジャヤ・スカムルジョ選手が使用したこと。ここから一気に話題となり、近年はしばしば国際トーナメントで見られるようになっていました。


初めて使用されたのは

スピンサーブが初めて国際トーナメントで使用されたのは、3月のポーランドオープン。デンマークのマルクス・リンズホイ選手が披露しました。レシーブが非常に困難なため、それから他の大会でもラリーが続かない場面が増加。競技性に悪影響を与えると指摘されていました。

シャトルを中指で弾きながらトス

遠目からでは普通のサーブと変わりません。しかし、その秘密はシャトルの握り方。まず左手の親指でシャトルを支えつつ、中指を折り曲げてベースに添えます。本来シャトルのコルクに触れるのは良くないとされていますが、スピンサーブでは親指と中指でコルクを挟むように持つのです。

そしてシャトルを手から離す瞬間が肝心。シャトルを中指で弾きながらトスします。すると強烈な回転がかかり、不規則な軌道を生み出すのです! コルクをデコピンする形で弾くため、別名「デコピンサーブ」とも言われています。

なぜ打ち返せないのか

レシーバー側からの視点で解説すると、シャトルが異次元の動きをして飛んでくるため、シャトルのコルクが自分の方向を向いていないことが多いです。ですからラケットでコルクを叩くのが困難で、コントロールが不可能に……。

実際にスピンサーブを使用する動画などを見ると、羽や羽軸の部分をプッシュしてしまい返球に困惑している様子が散見されます。

球種の増加でレシーバーを惑わす

もうひとつレシーバーの頭を悩ませているのが、選択肢の増加です。スピンサーブを意識して構えていると、今度は通常の軌道で飛んでくるサーブへの反応が遅れてしまいます。

野球のピッチングにおいても、球種が多ければ多いほどバッターを惑わすことができますよね。それと同じで、バドミントンでもサーブの球種が多いほうが当然相手に迷いを生じさせることができるのです。

相当な技術が必要

ただし、サーバー側も相当な技術が必要です。コルクを弾く力加減、ラケットをシャトルに当てる角度など、通常のサーブとは異なる様々なスキルが求められます。高く打ち上げられずネットに届かないリスクも大きくなるのです。

また相手のレシーブに成功した時には、逆にサーバー側にとって予測不可能な返球が飛んでくることになります。打ち返された時には自分も返球が困難になるデメリットがあるわけです。

禁止決定の経緯

BWFは5月12日の告知で、「BWF評議会は新しい『スピンサーブ』の使用を禁止するため、バドミントンルールの『実験的バリエーション』を承認。この変更はすぐに発効し、クアラルンプールで次の理事会が開催される2023年5月29日まで続く」と発表。

暫定的に承認された新たなルールでは、「サーバーはスピンを加えずにシャトルをリリースし、サーバーのラケットをシャトルのベースに当てなければいけない」と明示されました。つまり指で弾いてシャトルに回転を与えてはいけないということです。

同時にBWFは、この新ルールに違反した場合はフォールトになるとも説明しています。

BWF会長は「技術を試すことを歓迎する」と言いつつも…

BWFのポールエリク・ホイヤーラーセン会長は、競技コミュニティーからの要請を受けての措置だと明かしています。

ホイヤーラーセン会長のコメントは以下です。

「BWFは選手がバドミントンにイノベーションを起こし、コートで競走の優位性を生み出すために技術を試すことを歓迎します。しかし、BWF選手委員会を含むバドミントン界から、このスピンサーブがゲームに悪影響を及ぼす可能性があるとの意見が複数寄せられています」

なおフランスの通信社『AFP』によれば、マレーシアバドミントン協会(BAM)のケニー・ゴウ事務局長も、新しいスピンサーブについて「不規則な軌道」を生み出すため返球しづらくなるとの認識を示し、競技を「殺す」恐れがあると指摘しているそうです。

BWFの決断は致し方ないでしょう

スピンサーブが禁止されなければ、バドミントンというスポーツの本来の魅力であるスピード感のあるラリーは失われてしまいます。選手がせっかく体得した技術を規制してしまうのは残念ですが、BWFの決断は致し方ないでしょう。あまりに強すぎる技というのも考え物ですね。

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この記事を書いた人

はねせがわ

筋金入りのエンタメライター「はねせがわ」です。主に「ちいかわ」「K-POP」「動物」「スポーツ」など、趣味を通した経験をもとに、幅広く執筆していきます!「まだまだ若手だけど、先輩方に負けないぞ!」という気持ちでライティング♪読者様の「新たな発見」「新たな気づき」になれるような”オリジナリティ溢れる記事”を発信します。

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