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小選挙区制が導入されてから30年近くが経ちますが、政権交代が可能な2大政党が切磋琢磨し、政治に緊張感をもたらすことを狙っていたものの、実際にはこの10年ほどは自民党が圧倒的な議席を占める「1強多弱」が続いています。

調査結果を支持政党別に見ると、与党の自民支持層では「繰り返される方がよい」と答えた人は35％、公明支持層では31％と少数派でしたが、立憲支持層では83％を占めるなど、野党支持層では多数派でした。無党派層では59％であり、6割近くを占めています。このように、政権交代への期待は、支持政党によって異なることが分かりました。

【ニュース解釈】
朝日新聞社の全国世論調査で、政権交代が今後も繰り返される方がよいかどうか尋ねたところ、「繰り返される方がよい」は54%と半数を超えたが、「そうは思わない」も39%を占めた。支持政党別にみると、野党支持層では多数派だった。小選挙区制は、政権交代可能な2大政党が切磋琢磨し、政治に緊張感をもたらすことを狙っていたが、実際は自民党が圧倒的な議席を占める「1強多弱」が続いている。政権交代への期待はやや高まっている。