今後、地球に衝突する可能性がある「2023dw」この小惑星はどれくらいの確率で地球に衝突するのでしょうか？また、地球に衝突した場合、人類にどのような影響を与えるのでしょうか？海外YouTubeチャンネル「Cosmoknowledge」が「2023dw」の詳細について解説しています。
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「2023dw」の直径は50メートルほどあり、オリンピックで利用されるスイミングプールの大きさと同等です。 この小惑星は2046年2月に地球に衝突する可能性があります。その確率は天文学者によると0.18％とのことです。
0.18％は決して高くはないように思えますが、欧州宇宙機関が管理するリスクリストの最上位に位置しています。また、NASAも「2023dw」をトリノスケール(地球近傍天体が地球に衝突する確率、及び衝突した際の予測被害状況を表す尺度)で10段階中1段階に分類しています。
「2023dw」が属するトリノスケール1は今から何十年、何百年後に衝突する可能性があり、直ちに衝突の危険はないレベルです。
ただ、もし直径50メートルを超える小惑星が地球に衝突したらどのような影響があるのでしょうか？「2023dw」が鉄などの高密度の物質でできていた場合、地球の大気を貫通し、地面に衝突する可能性は十分に考えられるとのことです。
「2023dw」と同等のサイズの小惑星は、約5万年前にアリゾナ州に落ちており、そこには今でも巨大なクレーターが残っています。
また、小惑星が海に落ちた場合は、大規模な津波が発生するでしょう。このように直径50メートルの小惑星の威力は莫大で、落下付近の地域に重大な被害を与えます。
実際、2013年にロシアのチェリャビンスクで「2023dw」の半分以下の大きさの流星が爆発しています。その時に発生したエネルギーはTNT55キロトン(第二次世界大戦中に広島に投下された原子爆弾の30倍以上のエネルギー)に相当するとのことです。
ただ「2023dw」ほどの小惑星が落下しても、地球存続に影響を与えることはないとのこと。また最近の再調査では、2023DWの衝突確率は約2200万分の1という無視できる程度にまで急減しています。
また最近NASAは、小惑星に宇宙船を衝突させて軌道を変えることに成功しました。「2023dw」の衝突の確率は低いですが、人類は未来の世代の安全を守るために日々、理解と能力の向上に努めているのです。
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地球衝突リスクが〝最も高い〟巨大隕石の破壊力