パッケージの前面に大きくメロンの果肉が描かれ、「100%メロンテイスト」と謳っていたミックスジュース。実際は、メロン果汁は2%ほどしか使用していなかったーー。
消費者庁は9月6日、販売元の大手飲料メーカー「キリンビバレッジ」に対し、景品表示法(優良誤認)に違反する行為が認められたとして、再発防止などを命じる措置命令を行った。
人気商品「トロピカーナ」の優良誤認表示に、SNSでも「まさかのメロン2%だとは」「好きで結構買ってたからびっくり」などと衝撃が走っている。
対象になったのは、2020年6月から22年4月まで「トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト」(900ミリリットル紙パック、税抜き250円)を販売するときに使っていたパッケージ。
メロンにストローを刺したイラストなどを配置し、「厳選マスクメロン」「100% MELON TASTE」などと表示されており、消費者庁は、「あたかも、本件商品の原材料の大部分がメロンの果汁であるかのように示す表示をしていた」と指摘している。
消費者庁の調査によると、実際には、原料の大部分をブドウやリンゴ、バナナの果汁が占めており、メロンの果汁は、全体の2%ほどしか使われていなかったという。
こうした行為は、景品表示法違反の「優良誤認」にあたるとして、キリンビバレッジに対し、以下の3点を命じた。
・本件商品の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること。
・再発防止策を講じて、これを役員及び従業員に周知徹底すること。
・今後、同様の表示を行わないこと。
キリンビバレッジはこの措置命令を受け、同日公式サイトにお詫び文と再発防止策を掲載した。
「お客様に誤解を与えるようなパッケージ表示を行ったことに対し、当社商品をご愛顧いただいているお客様、お取引先様をはじめとする関係者の皆さまには、多大なご迷惑、ご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます」と謝罪。現在販売中の商品は、すでにパッケージ表示を変更しており、今回の措置命令の対象外だという。
再発防止策については、「当社は、今回の措置命令を真摯に受け止め、命令の内容を役員および従業員に周知し、景品表示法を含めたコンプライアンスに関する研修を社内で徹底するとともに、表示に関するチェック体制を一層強化します」などと発表した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「100%メロンテイスト」実は果汁2%だった。原料の大部分は他のフルーツ、SNSでも衝撃走る
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