プロ野球・千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が4月17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた対日本ハム戦に先発し、8回を投げて無安打・無四死球の投球を見せて降板した。
一人の走者も許さない“完全投球”を続けていた佐々木投手の降板は、SNSで賛否が分かれた。佐々木投手は前回登板で完全試合を達成していて、多くのファンが日本プロ野球史上初の「2試合連続完全試合」を期待したからだ。
そんな中、試合に出場した北海道日本ハムの選手や複数の野球解説者が自身のTwitterで見解を示した。
17日の試合で北海道日本ハムの先発投手を務めた上沢直之投手のツイートに対し、一般のユーザーから「空気を読んでください。(佐々木投手の)人類史上初の2試合連続完全試合見たかったです」とのリプライが寄せられた。
これに対し、上沢投手は「僕にも応援してくれるファンがいます」と返答した。
上沢投手は17日の登板で7回を4安打無失点と好投。試合は熱い投手戦となっていた。
一般のユーザーからTwitter上で謝罪を受けると、上沢投手は「僕たちのプレーで悔しいとか嬉しいとか本気で思っていただけるのは僕たちからしたらすごく幸せなことです。それだけ本気で応援してくれるのですから。球場で観戦か、中継で観戦かはわかりませんがまたお時間ある時にプロ野球見てください!」とツイートした。
この対応に対し、SNSでは「ピッチングだけでなく人柄も素晴らしいです」「神対応です」「益々応援したくなりました」などと称賛の声が数多く寄せられた。
元メジャーリーガーで巨人などで活躍した上原浩治さんは18日、Twitterで佐々木投手の降板について言及した。
上原さんは「監督と本人が話し合って、両者が納得してればそれでいいんじゃないかな…。考え方は人それぞれ。何が正解かは分かりません。野球に正解はない!って思ってます。今回のこと(佐々木投手が降板したこと)が、選手生命が延びるかどうか…これも誰も分かりません。第三者の自分たちは見守るしかない…」と自身の見解をツイートしていた。
同じく、元メジャーリーガーで阪神タイガースなどで活躍した藤川球児さんはTwitterで「佐々木投手の交代に一安心」と投稿し、この決断を歓迎していた。
佐々木投手の降板をめぐっては、SNSで「せめて9回まで投げさせたらよかったのでは」「大記録も見たかった」との声も寄せられていた。
日刊スポーツの報道によると、千葉ロッテの井口資仁監督は試合後、「我々も最後まで見たかったし、ファンの方も見たかったと思いますけど。いろいろ先々考えると、ちょっとあそこが、今日は限界だったのかなと思います。もし味方が点を取っていても8回で代わってました」と佐々木投手の降板理由を話していたという。
17日は佐々木投手の降板後に試合が動き、1-0で北海道日本ハムが勝利した。佐々木投手の次回登板は、4月24日の対オリックス戦が予定されている。
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賛否が分かれた佐々木朗希投手の降板。上沢直之投手は「僕にもファンがいます」。野球解説者から「何が正解か分からない」の声も