水原希子さん「無神経すぎた」 同性愛ドッキリの番組企画に出演の過去、反省語る

水原希子さんが4月24日、『東京レインボープライド2021(TRP2021)』のトークライブで、過去に同性愛を「ネタ」にするテレビ番組の企画に出演したことについて発言。「そのとき何も違和感を覚えずに、当たり前のように差別的なことをしてしまっていた」などと振り返り、反省の言葉を述べた。

 

どんな番組だった?

水原さんが出演した当該のテレビ番組は、2015年に放送された。企画では、水原さんが「ドッキリ」の仕掛け人の一人として出演。別のタレントに対し、水原さんが女性のマネージャーと恋人関係にあるような振る舞いを見せる。最後に、それがドッキリだと明かして驚かせる、という内容だった。

番組が放送されてから6年近くたつが、水原さんがレズビアン役を演じたNetflixの映画がこのほど配信されたことで、同性愛者を「笑いの対象」とするような当時の番組企画や水原さんの言動に対し、ネット上で批判が上がっていた。

 

「当たり前のように差別的なことをしてしまった」

水原さんはTRPのトークライブで、番組の企画について「今自分で言うのも本当に嫌なくらい、レズビアンの方々に対してとても差別的な内容だった」と振り返り、次のように述べた。

「(番組での言動は)今自分がこうやって言っているだけでも本当にあり得ないし、無神経すぎるし、自分でもびっくりするんですけど、その当時の私はその番組に映画の宣伝で出させていただいて、仕事だと思って自分も『わかりました』という感じてやっていたんです、本当に正直なところ。そこに対しての違和感というのはその当時の自分はなかったかなと思います

「その当時はあまり『これはいかがなものか』という(視聴者からの)コメントとかはなくて、自分もそのとき自分がしてしまったことに対していかに差別的なことだったのかをずっと気づかずに何年も過ぎていって。

ここ最近Twitterのコメントとかでその番組のこと、レズビアンの方に対してそんな差別的なことをしているのに、こういう活動をしていることに対して違和感を覚えるという方が何人かいらっしゃって。そりゃそうだと思いましたし、自分でも振り返って考えてみたときに、なんてひどい企画なんだと思ったし、自分もそのとき何も違和感を覚えずに当たり前のように差別的なことをしてしまっていた

 

気づかせてもらった

何年も経過した後に、過去の言動を疑問視する声が上がっていることについて、水原さんは「その間ずっともしかしたら何かしらトラウマだったりとか、嫌な思いをさせていたのかもしれないなという、自分の行動によって。本当に胸が苦しくて」と語った。

TRPの生配信のトークライブで、当事者や視聴者らに向けて自分の言葉で語ることを決めたという水原さん。

「このこと自体を今日東京レインボープライドで言うのはどうなんだろうと思っていたんですけど、今日はLGBTQ を讃歌する日なので。これは私がしてしまったことだし、文章にするのも嫌だなと思っていて、何か面と向かって伝えたいなとずっと感じていたことなんですけど。

こうやって今自分が『あれは本当に差別的なことだったし、本当に申し訳ないな』って気づけたのは、たくさんの方がSNSとかでジェンダーのこととかを発信してくださったりとか、その時の自分と今の自分も経験値ももちろん違うし、いろんな人たちに出会っていろんな国に行っていろんな方たちにジェンダーのこととか教わって、教育していただいて気づけたことだった。

そういう世の中になって良かったな、というふうにもすごく思ったし、そういう(誤りを指摘する)声がちゃんとSNS を通して届くという環境があること自体も自分にとってはすごくありがたくて、気づかせていただいた

 

「自分が変わっていきたい」

2020年のTRPにも登場するなど、水原さんはこれまでにもLGBTQの当事者を支援するアライとしての立場を積極的に発信してきた。

その理由について、「隣にいる友達を傷つけたくないから、自分が変わっていきたい、というふうに思っているので」と明かした。「まだまだ全然足りないなと思うところは本当に山ほどあるんですけど、何よりも友達を傷つけたくない、そのために自分は変わりたい

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Source: ハフィントンポスト
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Machi Kunizaki