爆盛り&デカネタの回転寿司スシロー。圧倒的存在感のネタが登場しすぎて、私(中澤)はスシローのシャリが心配だ。いつか自分のアイデンティティーを見失って家出するのではないかと。
そんなスシローのデカネタと言えば、キャンペーン、今月のおすすめ、そして感動皿。まずは、タッチパネルでこれらの項目をチェックする人は多いと思うが、実はタッチパネルに載っていない爆盛り寿司がある。幻のネタ「倍盛り海鮮漬け」だ。
・レーンでしか出会えない
タッチパネルに載っていなければどうやって注文するのか? その謎の答えはレーンにあり。そう、この寿司はレーンにしか流れていない一品なのである。
軍艦の上に、こんもりと盛られたぶりやサーモン切り落としの漬け。こぼれ落ちんばかりのその姿は、見れば一発で分かるはず。「倍盛り海鮮漬け」の名に偽りはない。
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・幻の理由
しかし、なぜこれが幻のネタなのか? 実は、レーンにはたまに「倍盛り海鮮漬け」のポップも回っているのだが、そのポップにこう書かれているのである。
「めったに出会えない幻のネタ!!」と──。
それはスシローの匙加減ではないのか? と思わなくもないが、スシローが幻と言ってるんだから幻のネタなのだろう。現に、私はポップはよく見るものの実物を食べたことはなかった。私の元にたどり着く前に、他のお客さんが取っているのかもしれない。
・初めての出会い
声はすれども姿は見えぬ。君は深山のきりぎりす。その想いが物珍しさから恋に変わったある日のことだ。私の目の前に「倍盛り海鮮漬け」が現れたのは。
皿の色は黄色。都市型店舗の最安価格120円皿である。あまりにもあっさり流れてきたため私を目を疑った。だが、感じるのだ。漬けられた具の色が、その爆盛りが……全てが語っている。「倍盛り海鮮漬け」であると。
・幻の味
混乱しながらも皿を取り食べてみたところ、口いっぱいに広がるぶりの甘み。どうやらこの軍艦にはぶり主体に、鯛などが入っている模様。その時によって素材や味が違うのも幻と書かれる由縁かもしれない。
それだけにまた食べたくなる。今度はどんな味がするだろう? 以来、私は「倍盛り海鮮漬け」を見かけると食べずにはいられない。少なくとも、爆盛りかつ2貫で最安皿なのは高コスパである。
遥かなるスシローの回転レーンに幻の軍艦を見た! 「倍盛り海鮮漬け」は、今日もどこかのレーンを賑わせているに違いない。注文派のあなたもたまには顔を上げてみよう。ひょっとしたら、思わぬ出会いがあるかもしれないぞ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.