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1: 名無しさん 2023/05/13(土) 11:54:43.44 ID:TVW2MgHt
日本で水揚げされるノドグロやマナガツオといったいわゆる高級魚の行き先が、国内から海外に移っていると言われている。背景には、刺身でも食べられる日本の“鮮魚”に目覚めたアジアの巨大な胃袋があった。九州の近海でとれるおいしい魚が魅力の福岡でも、その影響がじわりじわりと広がっている。(福岡放送局記者 早川俊太郎)

■“博多の台所”に異変?

「ボーとしていると、あんたらそのうち魚食べられんくなるぞ」

福岡の鮮魚市場の関係者のことばに、応接室で出されたお茶を飲む手が思わず止まる。魚の輸出が急拡大していて、市場の仲買人たちの目は、すでに海外に向いているという。

福岡に転勤して、カワハギをはじめとする九州の地魚に魅せられた者として、なんとも気になる話だ。

現状をこの目で確かめようと、全国有数の水揚げ額を誇る博多漁港を擁し、あの長浜ラーメンでもおなじみの長浜鮮魚市場を取材した。

■競りの主役は中国人

午前3時。威勢のいい声が市場に響き渡る。競りの始まりだ。

あいにくしけのため、この日の場内は隙間だらけでコンクリートの床が目立った。勝負はノドグロやマナガツオなどの一部の魚種に絞られた。

競りの主役は、なんと中国人の仲買人だ。

直前まで電話で海外からの注文を受け付け、限られた魚を次々と高値で競り落としていく。

中国人の仲買人「今回競り落とした魚は、香港のホテルや飲食店に出荷します」

この仲買人を雇うのは、福岡市の仲卸会社だ。

会社では、ここ数年、輸出が急拡大。香港をはじめ韓国や台湾など幅広く手がけ、今では売り上げの4割を輸出が占めているという。

海外の販売先を増やすには、競り落とす魚の種類や量、入札額などのやりとりが現地のことばでできたほうが有利になる。そのため、中国や韓国の仲買人を雇用し、競りの最前線に投入しているのだ。

アジアの需要は伸び続けていて、社長の湯浅俊一さんは、海外向けの販売をさらに強化していく方針だ。

湯浅社長「もう国内だけではだめだと思います。われわれとしては、高く買ってくれるところに売るのが一番いいんです。今は海外のほうが確実にもうかります」

■日本人は金払えない?

市場の運営会社によると、ノドグロやマナガツオ、アラカブ、タチウオといったいわゆる高級魚を中心に、輸出する魚の種類と量が急速に増えているという。

売り上げに占める割合の差こそあれ、今では市場の約40の仲卸会社の大半が、輸出に関わっているとみられている。

「日本人は金払えないからもう無理だ」

取材中、日本人の仲買人からポツリとこぼれたことばに、台頭するアジアの勢いと今の日本の現実を見た気がした。

■ノドグロ食べられるのも今のうち?

こちらは、福岡など九州を広くカバーする門司税関による水産物の輸出統計。

去年の輸出額は484億円と過去最高となった。
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10年前に比べると、輸出額は2.6倍、輸出の量も1.8倍に増加している。漁獲量が年々減少する一方、輸出が増えれば当然、国内での値上がりや品薄につながる。

影響はすでに、消費の現場にも及んでいる。

以下全文はソース先で
NHK 2023年5月12日 19時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230512/k10014065071000.html
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