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侵入盗や強盗などの犯罪が相次いで発生している。近年では、SNSで高収入をうたって事件の実行犯を募る「闇バイト」も社会問題化しており、なかには強盗殺人事件に発展したケースもある。
このような凶悪事件から命や財産を守るためにはどうしたらいいのか。手口や警察が勧める効果的な防犯対策について、政府広報オンラインの情報をもとにまとめた。
侵入の窃盗は手口が巧妙に。犯罪が凶悪化
一般住宅を狙った「侵入犯罪」は近年、住人の在宅の有無にかかわらず複数人で窓などを破壊して押し入ったり、宅配業者や点検業者を装ったりするなど、「巧妙で荒々しい手口」が目に付く。
実際、空き巣などの「住宅を対象とした侵入窃盗」は2004年以降、連続して減少しているが、住人を脅して金品を強奪する「住宅を対象とした侵入強盗」は22年、減少傾向から一転して増加した。
警察庁のデータを見ると、一戸建てやアパートなど3階以下の部屋の場合、侵入窃盗の約7割が「窓」や「表出入口」から侵入している。
特に無施錠の窓や表出入り口が狙われるケースが多いことから、ごみ出しなど「ちょっとした時間」も必ず施錠することが重要だ。
次に多いのが「ガラス破り」による被害。家を不在にする際には、雨戸を閉めたり、窓に補助錠を取り付けたりする対策が有効という。
なお、4階建て以上のアパートやマンションでは「合い鍵」が犯罪に利用される割合が高く、政府広報オンラインはこの習慣について、「玄関付近に鍵を隠す行為は極めて危険」と注意喚起している。
具体的な侵入窃盗の手口は次のとおり。
①ガラス破り
ベランダや窓ガラスを破壊し、割れた箇所から手を入れて解錠する。
通常のガラスは簡単に破られ、網入りガラスも侵入防止には効果がないため、防犯フィルムを窓全面に貼ることが効果的な対策。
②ドア錠こじ破り
バールなどの工具を使い、ドアを強引に開ける。
③ピッキング
特殊工具を使い、ドア錠をわずか数十秒で開ける。
④サムターン回し
ドアに穴を開け、室内側のつまみ(サムターン)を外部から操作する。玄関周辺に隠された合鍵を使用して侵入するケースも多く報告されている。
5分以上かかると侵入を諦める
自分や家族の命と財産を守るためには、防犯意識と防犯知識を高め、具体的な対策を講じることが重要だ。警察庁は「自主防犯行動」を日常生活に取り入れ、習慣化することを推奨している。
例えば、在宅時でも出入り口や無人の部屋の窓に鍵をかけることや、訪問者に対しては不用意にドアを開けないことなどで、特に宅配ボックスの活用は宅配業者を装った犯罪を防ぐことができる。
住宅の防犯対策としては、玄関をツーロックにしたり、窓に補助錠を取り付けたりすることが挙げられる。旅行や出張で長期不在にする時は、郵便物・新聞などの配達を止める対応も有効という。
このほか、鍵は家族以外の人には見せてはならない。自宅に必要以上の現金を置かないことや、電話などで在宅状況、家族の状況、資産状況を聞かれても答えてはならない。
また、侵入者は侵入に5分以上かかると諦める傾向にある。
そのため、ドアや窓に防犯性能の高い「CP部品」を導入したり、外部から見える位置に防犯カメラやセンサーライトを設置したりすることで、犯行を諦めさせる効果が期待できる。
地域全体での防犯意識の醸成も防犯効果がある。
犯罪者は近所付き合いが良好で連帯感のある地域を避ける傾向にあるため、ゴミの収集日を守り、近隣住民との挨拶や声掛けを日常的に行うことが重要だ。
政府広報オンラインは「侵入者は犯行前に下見を行うことが多いため、狙われにくく、侵入されにくい住まいになっていることが防犯につながる」と呼びかけている。
防犯対策の詳細は警察庁の防犯サイト『住まいる防犯110番』に記載されている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
相次ぐ「侵入犯罪」⇨この習慣は極めて危険。マンション住民もやりがち、命と財産を守るために必要なこと