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警察庁は12月7日、公式Xアカウント(@NPA_KOHO)で「そのDMは詐欺です!」と注意を呼びかけた。
見知らぬアカウントからDMが届き、詐欺被害に遭うケースが増えているという。
警察庁によると、犯人は世間話などで警戒を解いてから、うまく投資の話などに誘導する。
例えば、「はじめまして。お話ししませんか?」とメッセージが来た後、「そちらに旅行に行くつもりです」「おすすめスポットはありますか?」と聞かれる。
これらのメッセージに返信していると、別のSNSやメッセージアプリで連絡を取れるかどうか尋ねてくる。
警察庁は「見知らぬアカウントからのDMは無視!」と投稿し、このような連絡がきたら警察署や警察相談専用電話「#9110」に連絡するよう呼びかけている。
なお、この投稿には、「まさにこのパターンできた」「TikTokやInstagramでLINE誘導が多い」「こんなDMはすべて詐欺」といった声が寄せられていた。
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警察庁によると、このようなSNS型投資詐欺の認知件数は1〜10月、5539件で前年同期比3922件増加した。被害額も約747億7000万円で、前年同期比557億3000万円増となっている。
SNSなどを通じてやりとりを重ね、関係を深めて信用させた上、投資金名目やその利益の出金手数料名目などで金銭をだまし取る。
被害者の年齢層は、男性では60代(27.3%)、50代(23.6%)、70代(16.1%)の順で、女性では50代(29.1%)、60代(23.2%)、40代(16.1%)の順でそれぞれ多い。
被害額は500万円以下が大半だが、1億円を超える被害も79件ある。富山県では今年、50代の男性がSNSで知り合った著名な投資家を名乗る人物などから投資話を持ちかけられ、約3億7800万円をだまし取られた。
被疑者が詐称した職業で多かったのは「投資家」で35.1%。ほかには「その他著名人」(12.9%)、「会社員」(4.8%)などだった。
最初に接触してくるSNSは「Facebook」が19.6%と最も多く、「LINE」(18.5%)、「Instagram」(17.3%)と続いた。被害時の連絡ツールは「LINE」が91.4%と大半を占めた。
なお、SNS型投資詐欺以外でも、SNS上などで恋愛感情や親近感を抱かせて金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の被害も増えている。
認知件数は1〜10月、2956件で前年同期比1689件増加。被害額は約311億3000万円で、前年同期比177億1000万円増となっている。
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警察庁「そのDMは詐欺です」と画像を公開。今年の被害額は約550億円増、「まさにこのパターンできた」と話題