【あわせて読みたい】【解説】「ナノテクノロジー」を日本語で言い換えたら?ビジネスシーンにも役立つカタカナ・外来語の取説
私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。
外来語を他の言葉で言い換えたいときは、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。
「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。
20年前の提案なので、一覧の中には、現在は定着している外来語もあるかもしれません。
「ネグレクト」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?
◇言い換え語
1. 育児放棄
2. 無視
◇用例
1. ネグレクトによる虚弱や食生活の乱れによる肥満など、表面化しない虐待を受けた児童は行き場がほとんどないのが実状だ。
2. 最も民主主義の根本に関わる問題についてネグレクトしてしまっている。
◇意味説明
1. 親などが、保護者として行わなければならない乳幼児や児童の養育を放棄すること
2. 取り合わず無視すること
◇手引き
「児童虐待防止法」(2000年施行)の制定を機に、1の意味で用いられることが急増し、一般にも広まり始めたといいます。児童だけではなく、高齢者や障碍者に対する介護の放棄を指すこともあり、包括して「世話の放棄」などと言い換えることも考えられます。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
【解説】「ネグレクト」の意味とは?児童虐待防止法の制定を機に広まった、日本語の言い換えを紹介(カタカナ・外来語の取説)