【野菜の価格予報】12月は白菜がお買い得。値上がりが心配な野菜は?

2024/12/02 05:01 ウェザーニュース

今年もいよいよ師走が始まり、鍋物や汁物が恋しい季節になってきました。さまざまな食品が値上がりしているなか、野菜は家計の味方となってくれるのでしょうか。

野菜の生育は天気の影響を受けやすいものですが、12月の野菜の出来や価格動向はどうでしょうか。スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)の秋葉弘道社長に教えていただきます。
12月の野菜予報

冬野菜の代表ともいえるハクサイが嬉しいことになっています。

「今、ハクサイが買いやすい価格ですが、さらに下がって平年よりも少し安めになります」(秋葉社長)

これまでの高値から値下がりしてくる野菜もあります。

「ダイコンやキャベツです。11月後半に値下がりするはずが遅れてしまいましたが、12月は基本的に安くなります。

値上がりしたのは、九州で雨が多かったせいで不作だった影響です。12月上旬〜中旬は確実に安くなります。ただし、ハクサイを含め、その後は年末相場で少し値上がりがあるでしょう。

トマトは、九州産が日照不足の影響で出回りが悪かったのですが、12月は平年並に落ち着いてくる影響で多少の値下がりがありそうです」(秋葉社長)

12月に値上がりが心配な野菜は

冬のあったか料理に活躍する野菜で心配なものもあります。
「まず、今まで安値だったジャガイモ、タマネギが上がります。西の方の産地の新ジャガの早掘りが遅れているのと、北海道も予想より減ったためです。ただ、どうにもならない感じではなく、平年より2割上がる程度でしょう。
サトイモやゴボウは安いタイミングで買った方がいいでしょう。サトイモは11月前半まで安かったのですが、前倒しでバンバン出てしまいました。年末に向けて値上がりしていき、相場が下がることはないでしょう。ゴボウは主産地の青森で夏場に大雨などの被害があった影響です」(秋葉社長)
冬の薬味に欠かせないショウガとユズが値上がりしそうです。
「ショウガは高知が100年に一度の不作です。国産でよいのがあるときは、少しずつ買い置きしてもいいでしょう。ユズはカメムシ被害などで3〜4割という状況で、冬至の頃が心配です。
ほかにキノコ類も高めになりそうです。生産大手の工場で火事があった影響もあります」(秋葉社長)

年末に向け楽しみたいのは?

果物で嬉しいニュースもあります。

「今年は信州安曇野のリンゴの出来がいいです。サンふじがおいしくて、ちょっといつもよりお安く食べられます。うちとお付き合いのある生産者も『今年は2〜3割多く出せる』と話していましたが、年末にかけてリンゴがオススメですね」(秋葉社長)

12月ともなれば寒さも募り、年越しの忙しさも増してきます。野菜をおいしく食べて英気を養っていきましょう。

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