わずか1年で英語をマスター!孫正義氏の元秘書おすすめの「無料英語学習ツール」4選。上手く活用するコツも紹介

今後の仕事や転職に役立てるため、英語を学び直す社会人が増えています。とはいえ、日々の業務との両立が難しく、モチベーションが低下して挫折する人も少なくありません。

英語コーチングスクール「TORAIZ(トライズ)」代表の三木雄信さんは、ソフトバンクの元社長室長で孫正義氏の秘書を務めました。超多忙な日々の中で編み出した独自の勉強法により、わずか1年でビジネス英会話をマスターしています。

今回は、三木さんが実際に利用した英語学習ツール、それらを限られた時間内で上手く活用するコツを聞きました。

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三木さんおすすめの無料英語学習ツール4選

――まとまった学習時間を作るのが難しい社会人は、どのような英語学習ツールを利用するとよいのでしょうか。

通勤時間やちょっとしたスキマ時間でも使える、無料の学習ツールがとても便利です。実際に利用してみて良かったものを、4つご紹介します。

1つ目はLanguage Reactor。Netflixの映画やドラマを使い、英語と日本語の字幕を同時に表示できるWebサービスです。

おすすめの学習方法は、作品の一部を繰り返し見ながら英語のセリフを真似して声に出す「シャドーイング」です。シャドーイングを続けることで、リスニング力や発音がぐんと伸びます。最初は少し大変かもしれませんが、3〜6か月続けると効果が実感できるでしょう。

有料版にすると、自分専用の単語帳を作ることもでき、専門分野の語彙を効率よく覚えるのに役立ちます。

2つ目は単語学習に特化したアプリMikanです。『TOEFLテスト英単語3800』や『英単語ターゲット1900』など、人気の単語帳が収録されています。

無料版でも十分活用できますが、有料版ではさらに多くの教材やTOEIC対策用のコンテンツも使えます。特にTOEICのスコアを上げたい人には、有料版もおすすめです。まずは無料版で始めて、もっと勉強したいと思ったらアップグレードするといいでしょう。

3つ目はELSA Speak。発音練習に特化したアプリで、自分の発音がどれだけネイティブに近いかを診断してくれます。結果をスコアでフィードバックしてくれるので、改善ポイントが一目でわかります。無料版でも試せますが、より詳しい診断を受けたい場合は有料版を推奨します。私も有料版を使ってみて、発音がかなり改善しました。

最後はendless(旧:AI無限トーク)です。ChatGPTを活用した英会話アプリで、旅行先や日常生活のさまざまなシーンでの会話を練習できます。AIとの対話なら、失敗を恐れずに気軽にチャレンジできるので、英会話初心者にもぴったりです。有料版にすると、より多くのシチュエーションで会話の練習ができます。

自分の学習目標にあったツールを使ってみよう

食後の筋トレのように「トリガー」を作ると続けやすい

ーー限られた時間の中で、これらのツールを最大限に活用するためのコツはありますか。

忙しい中で効率よく学ぶためには、まず「自分の学習目標をはっきりさせること」が大切です。例えば、「TOEICのスコアを上げたい」という場合は、「Mikan」で単語を覚えて、実際の問題で練習する、といった具体的なプランを立てるといいでしょう。

リスニング力を伸ばしたいなら、「Language Reactor」を使ったシャドーイングが効果的。また、1日30分でもいいので、毎日学習する習慣をつけるのもポイントですね。通勤中や朝のコーヒータイムなど、日常のどこかに学習時間を組み込むと続けやすくなりますよ。

また、1日30分の学習を習慣にするなど「学習時間をルーティン化すること」も大切です。通勤中や朝のコーヒータイムなど、日常の特定の時間に学習を組み込むと、自然と時間を確保しやすくなります。これを「トリガー」と呼びます。

私自身も食事後に筋トレをする習慣がありますが、英語学習も同様に、習慣化することが成功の鍵です。

忙しい社会人は通勤中などの「スキマ時間」を活用することも大切だ

「ながら学習」「スキマ学習」を積み重ねよう

ーー 無料ツールを効果的に使うために、どのような学習習慣を身につけるといいのでしょうか。

学習を効果的に進めるための習慣づくりには、先ほど紹介した「トリガー学習」のほかに、「ながら学習」「スキマ学習」が挙げられます。ながら学習は、通勤中や家事をしながら英語のリスニングを行うことで、日常の空き時間を有効活用できます。

スキマ学習は、1日5〜10分の隙間時間を利用して、単語アプリなどで学習を進めます。少しの時間でも積み重ねることで、長期的に見て大きな効果が期待できます。

忙しい社会人自分の目標や学習スタイルに合ったツールを選び、時間を決めて学習を習慣化することが成功のカギです。ぜひ、今回紹介したツールを試して、自分に合った学習方法を見つけてみてください。

(取材・執筆:橋本岬、編集:荘司結有)

【PROFILE】三木 雄信さん

英語コーチングスクール「TORAIZ(トライズ)」主宰。トライズ株式会社代表、株式会社日本英語コーチング協会代表理事。東京大学経済学部卒業後、三菱地所株式会社を経てソフトバンクグループ株式会社に入社。2000年、ソフトバンク社長室長。通信事業参入時のプロジェクトマネージャーを務める。2015年に英語コーチングスクールTORAIZ」を開始。

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