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温泉宿の電話予約サービスなどを提供する「ゆこゆこ」(東京都)は11月19日、「細かすぎる温泉の実態調査」の結果を公表した。
人々の温泉に対する習慣を明らかにする目的で2023年から実施しており、第2弾となった今回は①最初に“かけ湯”をする体の部位②温泉に浸かった時に発する一言③温泉からあがった後に最も飲みたいものーーなどを尋ねた。
また、温泉に詳しい東京都市大学人間科学部早坂信哉教授にも医学的な見解を聞いた。
調査は7月12〜15日、20〜60歳代の1500人を対象にインターネット上で実施した。
まず、「温泉に入る前に“かけ湯”をする体の部位」について聞くと、「肩から腕」が46.5%で最も多く、「足」(22.1%)、「腹から下」(13.9%)、「首から腹」(11.0%)などと続いた。
この結果について、早坂教授は「かけ湯は主に血圧の急上昇を防ぐことを目的としており、お湯に浸かる前に体を慣らすために行う」と指摘。
かけ湯をしなかったり、体の中心に近い場所からかけたりしてしまうと、急激な血圧の上下によって心臓や脳の血管の疾患を引き起こす「ヒートショック」になる恐れがあるといい、「お湯は体の中心部ではなく、足などの末端部分からかけるようにしましょう」とコメントしていた。
次は「温泉のお湯に最初に入るときをイメージして、その際に発するひと声を教えてください」と尋ねた。
すると、上位3つに入ったのは、「はぁ~系」(33.0%)、「ふぅ~系」(28.7%)、「息は出るが声は出ない」(12.7%)という結果になった。
男女別だち、女性は特に40歳代で「はぁ~系」が、男性は特に50歳代で「ふぅ~系」がそれぞれ多かったという。
なお、早坂教授は「お湯に浸かった時に息や声が出てしまうのは、実は体が『出したほうがいい』という理由で反応しているサイン」とし、「息を我慢していると、血圧が上昇する危険性がある」「深呼吸は副交感神経を優位にするため、リラックス効果を高めることが期待できる」と解説している。
一方、「ラジウム泉や硫黄泉は吸いこみすぎると逆効果になることもある」という。
また、「温泉からあがったあとに一番飲みたいもの」は、「水」(23.0%)、「コーヒー牛乳」(21.9%)、「炭酸飲料水」(11.3%)の順になった。
早坂教授は、「大前提としてお風呂から出た後は水分補給が必要だ」とした上で、「コーヒー牛乳はもってこいの飲み物。糖分を補給できるだけでなく、牛乳がたんぱく質を豊富に含むことから体が水分を吸収しやすくなる働きも」とコメントしていた。
入浴後すぐの飲酒はアルコールは回りが早くなるほか、利尿作用によって水分が出ていくため、お風呂上がりの水分補給としては不向きだという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
温泉に浸かる⇨「はぁ〜」「ふぅ〜」どっち?息や声は出したほうが良い、専門家の見解も